スズキは10月23日、企業ミュージアム「スズキ歴史館」の1階に店舗「S-MALLスズキ歴史館ショップ」を整備し、リニューアルオープンした。このたびの開店を記念し同日にスズキの鈴木社長と石井副社長、浜松市の中野市長、リニューアルを手掛けた地元の設計工務店の有限会社アランの中根社長などが出席し、記念式典が開催された。
地元浜松の物産を紹介するコーナーも新設し、食品を中心に品揃え拡充へ。「スズキ食堂 インドベジタリアンレトルトカレー」も購入可能
「スズキ歴史館」は2009年4月に開館以来、スズキの歴史やものづくりを紹介する施設として、小学校の社会科見学など、地域の学びの場として活用されてきた。
2024年9月には累計来館者数100万人を達成し、浜松市の観光振興にも貢献している。
これまで同館では、自動販売機や券売機を活用した物販コーナーが設けられていたが、取扱商品やアイテム数に限りがあり、十分な品揃えができず、来館者の期待に十分に応えられていないなどの課題があった。
今回のリニューアルでは、車両展示などに使用していた1階スペースに「S-MALLスズキ歴史館ショップ」を整備。
スズキ公式ECサイト「S-MALL」で販売しているアパレルやグッズなどの「スズキコレクション」を、実際に手に取ることができるようになった。
さらに、地元浜松の物産を紹介するコーナーも新設し、食品を中心に品揃えを拡充していく。
「スズキ食堂 インドベジタリアンレトルトカレー」の取り扱いも始まった。
店舗内装は、スズキの祖業である織機の木組みから着想を得た温かみのあるデザインを採用。
木材は地元浜松産の天竜材を活用し、天竜スギを木組みやパーティションなどに、天竜ヒノキを陳列棚に使用している。
また、歴史館入口から受付までの天井部や天吊りライトのシェードに遠州織、現存する鈴木式織機で織られたソファの張地などに使用するなど、浜松やスズキにゆかりのある素材を随所に活用している。
●スズキ歴史館
・所在地：静岡県浜松市中央区増楽町1301
・開館時間：9:00〜16:30 ※予約制（「S-MALLスズキ歴史館ショップ」は予約不要で利用可能）
・入館料：無料
