いすゞは、平塚市、神奈川中央交通、三菱商事、アイサンテクノロジー、A-Driveの5者とともに推進する「平塚市内の自動運転移動サービスを中心とした地域公共交通のDX推進に係る連携協定」に参画し、自動運転路線バスの実証実験を推進している。
平塚駅南口エリアの既存バス路線と同様の走行ルートで昨年12月および今年1月にいすゞの大型路線バス「エルガ」(ディーゼル車)を用いた自動運転レベル2(運転士同乗)の実証実験を行っており、本年度はエルガEV 自動運転バスへの車両変更に加え、夜間の運行、キャッシュレスによる運賃収受など新たな取り組みが予定されている。

今回の実証実験で新たに採用されたエルガEV 自動運転バスは、国内初のBEVフルフラット大型路線バス「エルガEV」をベースに、ティアフォーの自動運転システムの技術を組み合わせて開発されたものある。
カメラ、LiDAR、ミリ波レーダーなど複数のセンサーによる周囲認識と、各コンポーネントを協調させる車両統合制御技術により、安全かつ安定した自動走行が実現された。BEVならではの静粛性と滑らかな加減速性能を生かして快適で安心感のある乗り心地が提供される。

10月中旬より準備走行を含めた実証実験がスタートしており、来年1月下旬まで実施される予定である。
自動運転レベル2の実証実験で、期間中、一般の人の試乗も予定されている。

実証実験で使用するエルガEV 自動運転バス
型式ZAC-LV828L1
全長×全幅×全高10,740mm × 2,485mm × 3,330mm
ホイールベース4,990mm
モーター種類交流誘導電動機
最大出力 / 最大トルク250kW(125×2) / 960N・m(480×2)
バッテリー種類リチウムイオンバッテリー
バッテリー容量242kWh(社内参考値)
充電方式急速充電(CHAdeMO)
乗車定員68名(運転席含め座席は20席)
車載機器自動走行用LiDAR 8台/ミリ波レーダー6台/カメラ 11台
遠隔監視用既設カメラ8台(車室外4台、車室内4台)+追加カメラ複数台
その他装置GNSS/IMU
エルガEV 自動運転バス 実証実験用車両概要(*数値は参考値)