Yamaha Motor Cobot 概要

「Yamaha Motor Cobot」は、7軸構成で人間の腕に近い動作自由度を実現。6軸ではアクセスできない狭小スペースへの潜り込みや障害物を避け回り込んでの目標物へのアプローチなど、繊細な動作を可能としている。また、全軸にトルクセンサを内蔵し、コンプライアンス制御によってしなやかな動きを実現。万が一作業者と接触しても、すぐに感知して動作を停止する設定が可能。第三者認証機関TÜV SÜD (テュフズード)による機能安全認証も取得見込みである。
さらに、協働作業をするために低減された速度で動作するモードに加え、作業安全が確保できる領域内で動作が可能な高速動作モードも採用。最大アーム長(可動域)1,300mm、最大可搬質量10kgと、リーチが長く可搬質量も大きいので、幅広い業種に対応できる。駆動モータに減速機、そして高精度のトルクセンサといった重要コンポーネントを7軸全てに内蔵している。外力を柔軟に能動的に制御するコンプライアンス制御によって、しなやかな動きを実現。コネクタの挿抜や曲面のバフがけといった力の加減が求められる滑らかな「ならい動作」を可能としている。
同時開発の専用コントローラは、コンパクトな筐体にシンプルな操作ペンダントを採用。DC48V入力で、AGV(自動搬送機)やAMR(自律走行搬送ロボット)とのバッテリー共通化が可能となるためAGVやAMRに、「Yamaha Motor Cobot」を載せた状態で動かすこともできる。

ヤマハ発動機では、単軸ロボットからスカラロボット、リニアコンベアモジュールまで、生産現場の自動化を力強くバックアップする製品を幅広くラインアップしている。今回の協働ロボットの発売により、これまで以上に最適なトータルソリューションの提供が可能となる。ヤマハ発動機はこの強みを活かし、複雑・多様化する生産現場の効率化・品質向上を追求していく。


