HKS-TFコンプリートの超絶ハイスペックBNR34

エンドレスの12ポットキャリパーまで搭載!

BNR34は間違いなく後世に残さなければならない存在だ。珠玉の名機RB26DETTと、革新的な4WDパッケージングとのコンビが繰り出すパフォーマンスはエンドユーザーに夢を与え、チューナー達に希望を与えてくれた。

チューニングはすでに完成の域に達しているが、ここでは“HKSテクニカルファクトリー”が製作した万能型のハイエンドスペックをピックアップしていく。

エンジンは、ニスモGTブロックをベースに組み上げられたRB26改2.8Lスペック。腰下の主要パーツは全てHKS製だ。タービンはこれまでTO4Z→T51R SPL-BB→T62Rとモデルチェンジを繰り返してきたが、最高出力とパワーカーブのバランスという観点からT51R SPL-BBに戻した経緯がある。

なお、ヘッドは燃焼室形状変更+容積合わせ+ポート研磨と、HKSテクニカルファクトリーのフルメニューが敢行されている。

HKS自慢のVカムスペックPRO(264度10mmリフト)も投入されているが、タービンとの相性を考慮してあえて固定としている。これによりMAXパワーは700ps&75.6kgmに到達。7486rpmで最高出力が発揮されるという高回転仕様だが、ブーストのインターセプト以降で襲ってくる加速Gは強烈とのこと。

足回りはHKSハイパーマックスプロ(FR12kg/mm)に、ニスモのサーキットリンクというオーソドックスな仕様。「アタックならアーム類もやるべきですが、このマシンはあくまでストリートが主体なのでね」とはHKSテクニカルファクトリーの菊池さん。

ブレーキは超強力。フロントにはデッドストックのエンドレス製12ポットキャリパーシステムを、リヤにも同社の4ポットキャリパーシステムをインストールしている。

快適性と機能性が見事に融合したコクピット。ホリンジャー6速シーケンシャルドグミッションの無骨なシフトレバーと、グローブボックス内に美しく納められた追加メーター類が迫力を醸す。

エクステリアはニスモZチューンのエアロパーツを軸に構築。ドアパネルは緑整備センターのカーボン製で、GTウイングやカナードもボルテックスのカーボンモデルを投入する。

ホイールはアドバンレーシングTCIIIで、タイヤはアドバンネオバAD08(265/35-18)という組み合わせだ。

その他、トラスト製カーボンペラシャやHKSトリプルプレートクラッチなど、最高と呼ぶに相応しいパーツの数々を装備しているのだが「オーナーは還暦を越えた方で、このGT-Rもパチンコ通勤快速仕様なんです(笑) 面白いでしょ!?」と菊池さん。面白いというより凄すぎる…。

「1100馬力でも快適公道仕様!?」老舗チューナーが製作したBNR34チューンド最終形態!

「GT-Rで1000psオーバーのクルマが欲しい」…その願いに応え、ピットロードMが生み出したBNR34は、2.8L+T62Rのビッグシングルターボで最大ブースト時1100ps/110kgmを叩き出すモンスター仕様。街乗りでの快適性も損なわず、羊の皮を被った狼の如き存在感を放つ。