エンジンは1996年に導入され、2004年まで使用されたV8を搭載
英国のスタートアップ企業「Encor」社が、クラシックなロータス・エスプリを21世紀に蘇らせようとしている。

アウディ・ウルヴァリン・クワトロ、ランチア037、フェラーリ・テスタロッサ、ポルシェ911ターボといった1970年代と80年代の名車が現代に合わせてリメイクされてきたが、今度はジウジアーロが手がけた初代ロータス・エスプリが復活するのだ。

高級車業界で30年以上の経験を持つベテラン自動車専門家集団がEncorという名の下に集結。このチームには、パガーニ、ケーニグセグ、アストンマーティン、ポルシェ、ロータスといった自動車メーカー出身者も含まれており、ロータス・エミーラ、Q by Aston Martinカスタマイズプログラム、ロータス・アドバンスド・パフォーマンスといったプロジェクトに携わった経歴を持っている。
Encorは、最初のプロジェクトとして、1970年代の象徴的なロータス・エスプリS1を現代の技術と職人技で復活させることを発表した。
Encor Series 1は、ロータス・エスプリ V8をベースに構築され、オリジナルのグラスファイバー製ボディは、より軽量で剛性の高いカーボンファイバーシェルに置き換えられた。また、エアロダイナミクスは、高度なCAD設計を用いて徹底的に最適化され、クラシックなポップアップヘッドライトも、洗練された薄型のLEDプロジェクターとして再解釈されている。
インテリアでは、特徴的なラップアラウンドコックピットが、レザー、アルカンターラ、機械加工アルミニウムなどのプレミアム素材で格上げされており、Apple CarPlay、360度カメラ、デジタルエアコンなど、最新テクノロジーがシームレスに統合されている。
ドナーエンジンは、1996年に導入され、2004年に生産終了となるまで使用されたエスプリV8エンジンだ。ロータス独自のエンジンである3.5L V8ツインターボはフラットプレーンクランクを採用し、1996年のデビュー時には355PSを発揮した。
Encorのチームは、リマスターされたエスプリを50台製造する計画を掲げている。1台あたり43万ポンド(約8500万円)という高額な価格に加え、オプション、税金、ドナーカーの費用がかかるという。完成した車両は11月に初公開される。




