MID EXCLUSIVE ELEMENT SIKTH
日本人の目で鍛えられた高品質

40年以上にわたり、アフターホイールを供給することで日本人の生活を支えてきたマルカサービスが展開するオリジナルブランドとして誕生したのがMID(マルカ・インテリジェント・デザイン)だ。その理念は「安全・安心」を第一に考え、人々の生活を支えること。高い安全性能を筆頭に、日本人の厳しい目で鍛えられた品質、手に入れやすい価格設定など、多岐にわたる要求項目を満たしつつ、自らのアイデンティティを提唱してきた。
昨年、MIDはシリーズ名を含めたラインナップの改変を実施し、よりプレミアム性を高めつつ、全方位的に究極を目指すような戦略に打って出た。映像CMの積極的展開や、人気の高まる「フォーミュラドリフトジャパン2(FDJ2)」シリーズへのワンメイク供給など、ブランディングだけでも勢いを感じる。
中でも最高級フラッグシップに位置するシリーズがMIDエクスクルーシブだ。主にハイエンドカーに焦点を当てた製品群を持って、愛車に「安全・安心」はもちろん、静粛性を含めた乗り味の良さを提供しながら、足もとに色気を漂わせると評判だ。
そんなMIDエクスクルーシブのなかで「究極のなかの究極」といわんばかりに登場したのが「ELEMENT SIKTH(エレメントシックス)」である。製品名が意味するのは「6つ目の元素」、つまりは炭素だ。「炭素はアルミよりも軽く、鉄よりも強い。ホイールにとって理想的な素材」だと捉えるMIDが、リムに対してカーボン素材の採用に踏み切った。一部のウルトラハイエンド系ホイールブランドが使う手法を日本で成立させたのである。
リムをカーボンとした2ピースホイール

リムをカーボン化しながら、ディスクは最高峰の切削鍛造でカタチづくられる2ピースホイールだ。現時点で3つのディスクデザインが登場したが、そのどれもが切削鍛造らしさを感じさせ、多軸加工機を多用することで細部まで入念にデザインされた複雑な造形を持つ。強度や剛性を維持したまま、軽量性能も突き詰めていったのだろう。その姿勢は、造形を見るたけでヒシヒシと伝わる。そのうえでディスクは30色近い色味から選べるうえに、カーボンリムも画一的とはならずに5種類もある。サイズも多様だ。20~23インチかつ8.5~12.0Jの範囲で、0.5J刻みで指定ができる。もちろん、インセットのオーダーも可能であり、サイズや仕様をフルオーダーメイドできるホイールとなる。
細かな要望にも応えるオーダーメイドに対応


そのうえでオーダーメイドホイールの魅力を広く一般に供給するのが、長年にわたり日本市場に寄り添うマルカサービスを母体としたMIDらしさだろう。いざオーダーする段になったら、MID本体もしくは全国各地に展開するMIDホイール取扱店とオーナーとの間で丁寧なミーティングを実施するという。その領域はディスクデザインにまでおよぶ。ユーザーの好みはもちろん、車種によって耐荷重性能を筆頭とした要求性能が変わるのは間違いなく、そのための最適解を1本ずつ検討することでもある。珍しい車種や仕様、またはカスタムカーであったら、その都度、クルマ側の計測をしたうえで、1セットずつ丁寧にホイールを製作していくという。ユーザー側が工学的な知識や、マッチングにまつわる細かいノウハウを有していなくても、色味やサイズ感など好みのスタイルをぶつけるだけで、一緒になって最適解を導き出してくれる。
これはカーボンリム&鍛造ディスクを用いたフルオーダーメイドホイールの一般化といえる。いままで高値の花と括っていた素材革命を、思い通りに操って愛車にフィットさせることができることになった。異国情緒あふれる海外のオーダーメイドホイールに酔いしれるのもいいが、痒いところに手が届く「安心・安全」の生産、供給体制を持って手に入れるオーダーメイドは、ハイエンドカー界に新風を巻き起こす可能性を秘める。JDMが育んできた思想と技術が、改めてあなたの愛車を己色に染めてくれると訴えよう。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/MID
PRICE LIST
MID EXCLUSIVE ELEMENT SIKTH
20×8.5~11.0J :110万円~
21×8.5~11.0J :121万円~
22×8.5~11.0J :132万円~
23×8.5~11.0J :143万円~
【問い合わせ】
マルカサービス
TEL 052-398-3406
https://mid-wheels.com