「ウィルダネス」とは?

スバルは『ジャパンモビリティショー2025』にフォレスターとアウトバックの2台のウィルダネスを展示する。では「ウィルダネス」とはどのようなモデルなのだろうか?

スバルは「パフォーマンス-E STIコンセプト」などをワールドプレミア!【ジャパンモビリティショー2025】 | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム

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『ジャパンモビリティショー2025』スバルブース出展概要。
『ジャパンモビリティショー2025』での展示が予告されているフォレスターウィルダネスプロトタイプ。
『ジャパンモビリティショー2025』での展示が予告されているアウトバックウィルダネスプロトタイプ。

有り体に言ってしまえば、スバルが北米で販売する派生モデルだ。ラインナップとしてはスバルのSUV「クロストレック」「フォレスター」「アウトバック」に設定されている。

クロストレックウィルダネス(北米仕様)
フォレスターウィルダネス(北米仕様)
アウトバックウィルダネス(北米仕様)

ウィルダネスは北米市場におけるよりハードな使い方をするユーザーを想定し、車高をアップしてオフロード寄りのタイヤを装着。走破性を高めるとともに、よりラギッドな外観を与えられている。その嚆矢は2021年にリリースされたアウトバックウィルダネスだった。

先代アウトバックウィルダネス(北米仕様)

その後、2021年に先代モデルのフォレスターにも追加。2023年には2022年にフルモデルチェンジされていたクロストレックにも設定され、ウィルダネスラインナップが出揃うことになる。

先代フォレスターウィルダネス(北米仕様)
クロストレックウィルダネス(「2024ニューヨーク国際オートショー」)

残るは3列シートの大型SUVのアセント(日本未導入)だが、アウトバックウィルダネスでラインナップがひと段落したため、今後追加されるかも?

アセント(北米モデル)

ウィルダネス日本導入の可能性……アウトバックは復活するのか?

今回スバルは北米で展開してきたこの「ウィルダネス」を『ジャパンモビリティショー2025』を舞台に日本で初披露する。元々スバルのSUVをよりオフロード寄りにカスタムするユーザーは決して少なくなく、中にはウィルダネスを並行輸入して所有するオーナーもいるほど。

ラギッドにカスタムされた先代フォレスター。写真は2025年9月に開催れたミーティングイベント『富士でスバルの秋祭り』の参加車両。イベントレポートはこちら

カスタム車はオーナーの好みに合わせて作ることができる反面、センスも予算も必要となるだけに気軽に手を出しづらい面もある。もし、メーカーが市販モデルとして展開するなら喜ぶユーザーも少なくないのではないだろうか。

こちらの先代フォレスターはスバルに強いショップ「リベラル」のデモカー。

スバルもそういったユーザーの嗜好はリサーチしており、新型フォレスターではラギッドなテイストのアクセサリーパーツを展開している。ウィルダネスはその延長上になるのかもしれない。

現行フォレスターのアクセサリー装着車。(PHOTO:中野幸次)

展示されるウィルダネスは、フォレスターについては北米モデルをそのまま持ってきているのか、日本仕様をウィルダネスに仕立てているのか気になるところだが、さらに気になるのは日本ではベースモデル自体が販売されていないアウトバックウィルダネスだ。

2025年4月の「2025ニューヨーク国際オートショー」で発表された新型アウトバック。

アウトバックは元々はレガシィツーリングワゴンから派生したクロスオーバーモデル。日本では2025年3月をもって販売を終了したが、北米では今も人気があり、2025年4月の「2025ニューヨーク国際オートショー」で新型が発表され、同時にウィルダネスも発表されている。

アウトバックウィルダネス。フロントグリルにメーカー名を大きく刻み、まるでフォードF150のような押し出し感のあるルックスだ。アウトバックウィルダネスをピックアップトラック化して、かつてのレガシィBAJAやスバルBRATの再来を期待したくなる。

『ジャパンモビリティショー2025』での展示で即日本発売を期待するのは早計でしかないが、アウトバックにせよウィルダネスにせよ、ユーザーの反応次第では可能性はゼロではないだろう。気になる人はぜひ『ジャパンモビリティショー2025』のスバルブースに足を運び、実車を見てほしい。熱い思いをスバルに伝えれば日本での市販の可能性も高まるかもしれない。

クロストレックウィルダネス(北米仕様)。残念ながら『ジャパンモビリティショー2025』ではクロストレックウィルダネスは展示されず。願わくばウィルダネスが3台揃ったところが見たかった。