JMS2025は、海外仕様のスズキ車に触れるチャンス!

インドで販売されている人気のコンパクトSUVが今年の9月に発売された「ビクトリス」。メインは1.5Lエンジンのマイルドハイブリッドとストロングハイブリッド車だが、注目は圧縮天然ガスで走るCNG仕様がラインナップされていることだ。

今回のJMS2025のスズキブースでは、そんなレアな車両が展示されている。
なかなかインドを走るスズキ車を見られる機会もないので、是非ともチェックしたい。

これがインド製の「ビクトリス」。全長4360mm、全幅1795mmのコンパクトサイズSUVだ。

バイオガスをつくり出す新たな工場を建設中

ブースには建設中のバイオガスプラントのミニチュア模型が展示されている。

そして、なにゆえCNG車なのか?と言えば、スズキはインドのグジャラート州に牛糞からバイオガスをつくり出すプラントを建設中なのだ。
インドには約3億頭の牛が飼育されているそうで、その大量に発生する牛糞を原料に燃料となるバイオメタンガスをつくり出すのだ!

ラゲッジルームの下にCNGタンクを設置。アンダーボディテイアウトはススキ車初のレイアウトで、荷室の積載性に影響を与えないのがメリット。

牛10頭の1日分の糞でクルマ1台分の燃料が製造できるという。CO₂を吸収して育った植物を食べた牛の糞からつくり出した燃料でクルマやバイクを走らせることで、カーボンニュートラルを推進仕様というのが工場建設の大きな目的のひとつなのだ。
実はそのほかにも、バイオガスをつくり出すのに使った牛糞はメタノールの生成後に肥料となるほか、地元農家からの牛糞の買取による所得向上や雇用の創出などでインドの社会課題の解決にも貢献するそうだ。

こちらは現在開発中のCNG/CBG仕様のスクーター「アクセス」。シート下のコンパートメントにタンクが設置されている。そして、牛糞と関わりがあるだけに、スズキとコラボしているうんこ先生も友情出演。
【ジャパンモビリティショー2025】スズキ Press Conference