Kia PBVは、2024年9⽉に⼤⼿総合商社である双⽇が⽇本国内における販売総代理店契約を結んだことは既報のとおり。今回、初めて⽇本に導⼊されるPV5は2026年春頃の発売であることを発表した。
プレスカンファレンスでは、まず販売総代理店である双⽇株式会社 代表取締役会⻑の藤本昌義⽒が登壇すると、「(双⽇が掲げる)2019年よりサスティナビリティチャレンジというグループ全体のビジョンのもと、脱炭素社会実現に向けた活動を⾏なっています。(中略)資源開発からリテールまで⾃動⾞のバリューチェーン全体に深く関わる企業として、モビリティは2050年カーボンニュートラル達成に向けた企業の中⼼にあると考えています」と述べたうえで、さらにこう続けた。
「しかし、⽇本は同様の⽬標を掲げているにもかかわらず、モビリティ分野には依然として多くの課題が残っています。単純に⾃動⾞を電動化するだけではなく、⾼齢化社会、労働⼒不⾜、地⽅の過疎化、物流の逼迫など、⽇本社会の課題を解決する⼿段として、⾃動⾞そのもののありかたを考える必要があるからです」
そのうえで藤本⽒は「双⽇グループとKiaは同じビジョンを描いています。モビリティは単なる移動⼿段を超えて、地域社会を活性化し、⼈々を⽀え、地球環境を守るべきものだと信じています」と、双⽇とKiaの⼆⼈三脚で⽇本で真に役⽴つモビリティを待ち望む産業や地域社会に送り出せると胸を張った。

続いて、Kiaコーポレーション PBVビジネス事業部副社長の金相大氏はKia PV5のスペック、魅力を壇上に展示された実車を交えて深く解説したうえで、「PV5は単なる新型車ではなく、新たなモビリティのカテゴリーそのものです」と話す。
「日本におけるKiaの長期的なビジョンは明確です。それは、日本社会とともに成長していくことです。単なる海外メーカーとしてではなく、日本の皆様の声に耳を傾け、学び、そして信頼されるパートナーとしての地位を築く覚悟です」と、PV5を交えながら日本市場参入の意気込みを見せた。

最後に、Kia PBVジャパン株式会社代表取締役CEO 田島靖也氏が壇上に上がると、今後のPBVシリーズの販売についてこう語る。
「販売のネットワークについては、双日株式会社の自動車事業における豊富な知識を活かし、全国に8つのディーラーを展開いたします。また、全国約100箇所のサービスセンターもの構築を目指してまいります。国内パートナー企業と連携し、全国を網羅するネットワークも整備する計画です」と、今後の展望を明らかにした。

ちなみに、日本で発売されるPV5のグレード体系だが大きく2つに分けられる。配送業務などを意識した「カーゴ」と、家族とのドライブや旅客輸送でも使えるよう快適装備を備えた「パッセンジャー」の2グレードを展開。価格はカーゴで589万〜679万円。パッセンジャーは679万〜769万円とされ、各種補助金を組み合わせるとさらにリーズナブルな価格になるという。
プレスカンファレンスの最後に、田島氏は「私たちはこれからも日本の皆様の声に真摯に耳を傾けてまいります」と、あくまで日本ファーストであることを強調した。




