McLaren GTS Signature Collection

マクラーレン・テクノロジー・センターをイメージ

「マクラーレン GTS Signature Collection」が展開する4つのテーマ「ホーソーン」。
今回、日本に限定導入される「マクラーレン GTS Signature Collection」は、マクラーレン・テクノロジー・センターからインスピレーションを受けた4つの仕様が用意された。写真は「ホーソーン」のインテリア。

マクラーレン・オートモーティブは、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する後輪駆動グランツーリスモ「GTS」の魅力をさらに研ぎ澄ませた、日本市場専用の特別仕様車「GTS Signature Collection」を22台限定で導入する。

香港国際空港や東京のセンチュリータワーなどの作品で知られる、ノーマン・フォスターによって設計された マクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)は、その先進的な建築デザインが高い評価を受けてきた。そのデザインの本質に掲げられたのが「バランス」と「調和」。上空から見ると、建物と湖は陰陽をモチーフとし、完全な円を描いている。この形はデザイン化され、全モデルのインフォテイメントシステムのホームボタンに採用された。

建物に隣接する湖の水は、ヒートエクスチェンジャーを介して、社屋のエアコンや風洞実験から発生する大量の熱放出に寄与するなど、機能性も兼ね備えている。また、建物の内部構造もそれぞれの部門の自立性を保ちつつ、協調を促すよう動線が確保された。

今回、日本に限定導入される「GTS Signature Collection」は、MTCに込められたユニークな設計概念を反映したモデルとして開発。「ホーソーン(Howthorn)」「パラゴン(Paragon)」「ロトンダ(Rotunda)」「リフレクション(Reflection)」という4つのテーマは、それぞれに専用装備が与えられ、ボディカラーからインテリアまで、マクラーレン本拠地へのオマージュが表現された。

4つのテーマのエクステリアは、あえて控え目さが求められた。ボディカラーは限定モデルのために開発され、ひとつひとつに、MTCと関係するユニークなストーリーが存在する。ホイールもGTS初採用の2色が用意された。ミラーハウジングには、MTCモチーフにも使用された繊細なパターンがあしらわれている。

「MCT」をイメージした様々なディテール

「マクラーレン GTS Signature Collection」が展開する4つのテーマ「リフレクション」。
室内の各部に、マクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)をイメージしたフェイシアプレートなど、様々なディテールが採用された。

インテリアは、MTCとのつながりをさらに深め、建築デザインから抽出された造形が各部に配された。ヘッドレストには、インフォテイメントボタンにも使用されている「MTC」ロゴがシート地に馴染むよう刺繍。助手席側ダッシュボードのフェイシアプレートには、MTCの側面シルエットがバックライトによって美しく浮かび上がる。

ドア内張のフェイシアプレートに目を向けると、MTCの設計図面から俯瞰図の一部を切り取ってデザイン化したものが、同系色のトーナルスティッチとして縫い込まれた。室内全体の雰囲気からディテールに至るまで、その全てにマクラーレンの“ホーム”を感じさせる仕上がりとなっている。

テーマ1:ホーソーン(Howthorn)

「マクラーレン GTS Signature Collection」が展開する4つのテーマ「ホーソーン」。
MTC周辺の豊かな自然環境をテーマにした、深みのあるグリーンメタリックの「ホーソーン」が採用された。

MTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)の豊かな自然環境から着想を得たのが「ホーソーン」。このテーマは、キャンパス周辺に群生するホーソーン(サンザシ)の木にちなんで名づけられた。深みのあるグリーンメタリックの「ホーソーン」は、マクラーレンの哲学を形づくる環境そのものを想起させる効果が与えられた。

このビスポークペイントは、ディープブラックに鮮やかなグリーンのペイントエフェクトを重ね合わせた特別な仕様となる。足元にはサテン仕上げのGTシルバー・10スポーク・タービン鍛造アロイホイールと、グラファイトグレーのブレーキキャリパーが組み合わせられた。

インテリアにはトーナルコントラストスティッチが印象的な、特注のアーモンドホワイト・セミアニリンレザーを採用している。

テーマ2:パラゴン(Paragon)

「マクラーレン GTS Signature Collection」が展開する4つのテーマ「パラゴン」。
美しいパラゴン・ブラックのエクステリアカラーを採用した「パラゴン」。

MTCのブルバード(大通り)に敷き詰められたタイルからインスピレーションを得た「パラゴン」。エクステリアカラーに採用された「パラゴン・ブラック」ペイントはシルバーメタリックフレークによる煌めく仕上げが特徴で、MTC建設時のプロジェクト名「パラゴン」にちなんで命名された。

サテン仕上げのGTシルバー・タービン鍛造ホイールとグラファイトグレーのキャリパーは、MTCの建築に見られる金属構造の美しさを表現。インテリアのアーモンドホワイト・セミアニリンレザーと対比し、MTCを包む光と影のコントラストをイメージしているという。

テーマ3:ロトンダ(Rotunda)

「マクラーレン GTS Signature Collection」が展開する4つのテーマ「ロトンダ」。
「ロトンダ」は、MCTの地下にある長い廊下と、そこへと通じる円形のエントランスをオマージュしている。

「ロトンダ」は、MTCの地下階に広がる長く白い廊下と、そこへと通じる円形のエントランス(ロトンダ)から着想を得た仕様。「ロトンダ・ホワイト」ペイントは、ソリッドなオフホワイトカラーとなり、清潔感あふれる雰囲気が表現された。

ダークパラジウム仕上げのタービンホイールとグラファイトグレーのキャリパーが、建物内部のグレータイルの完璧さを表現。インテリアはスコリアグレー・セミアニリンレザーにトーナルスティッチを施すことで、光と影の調和を際立たせている。

テーマ4:リフレクション(Reflection)

「マクラーレン GTS Signature Collection」が展開する4つのテーマ「リフレクション」。
「リフレクション」のインテリアは、スコリアグレー・セミアニリンレザーのシートにトーナル・スティッチを施した。

「リフレクション」は、マクラーレン・テクノロジー・センターを象徴する美しい湖が、建物のガラスファサードに映り込む情景から着想を得た仕様。「リフレクション・グリーン」ペイントは、シルバーメタリックフレークを含む独特の下地を持ち、水面に輝く陽光がMTCのガラス建築に反射する様を再現している。

ボディカラーとの対比を強調するため、ホイールにはダークパラジウム仕上げを採用。インテリアには、スコリアグレー・セミアニリンレザーのシートにトーナル・スティッチを施し、上質な仕立による職人技を表現している。