堂々なフラッグシップSUV「PATROL」はなんと425ps!

日産ブースで注目したいのは、2024年に中東市場で販売された7代目「パトロール」。圧倒的な存在感を誇るエクステリアとプレミアム感溢れるインテリアを特徴とする日産のフラッグシップSUVだ。
新開発の3.5L V6ツインターボエンジンは最大出力425ps、最大トルク700Nmを発揮し、従来のV8エンジンと比較して出力で7%、トルクは25%向上が図られた。市街地から砂漠や荒野などの過酷な環境下でも卓越した性能を発揮する。2027年度前半の日本導入を見込んでいる。
Ao-Solar Extender(アオゾラ エクステンダー)はサクラがベース

日産サクラをベースに、電動スライド式のソーラーシステムを装備したプロトタイプ。走行時はソーラーパネルを収納し、駐車時に展開して大きな面積で発電する。また、天候に応じた自動開閉機能も備え、雨や風、夜間には自動で閉じる。あとはクルマが自ら充電してくれるわけだ。
太陽電池は、効率約20%の一般的なシリコン系セルを採用している。高性能な太陽電池はコストが高騰しやすく、市販化を見据えると現実的ではないために、発想を転換し、電動スライド式として面積で発電量を確保する戦略を取った。
発電能力は2枚合計で約500Wに達し、年間約3000km分の走行距離に相当する電力をまかなえる。通勤や買い物が中心のユーザーであれば、ほぼ充電いらずの使い方を実現することを目指している。
メリットは充電負担の軽減だけではない。展開したパネルが日よけとなり、炎天下でも車内温度の上昇を大幅に抑制。実験データでは、通常のサクラと比較してフロントガラス付近の温度が明らかに低く、体感レベルでも涼しさを実感できたという。さらに災害時には小さな発電所として機能し、継続的な電力供給が可能。エアコンや家電も使用でき、避難所としての役割も果たすこともできる。
日産初の調光パノラミックガラスルーフ採用の「リーフ」

国内で正式発表されたばかりの3代目となる新型「リーフ」は、クロスオーバースタイルに全面刷新された期待のEVだ。78kWhバッテリー搭載のB7グレードは一充電走行距離最大702km(WLTC)を実現。Cd値0.26を誇る空力に優れたファストバックスタイルと、新開発の3in1構造のパワートレインにより、静粛性と滑らかな走りを両立した。CMF-EVプラットフォームによりフラットなフロアと広い室内空間を確保し、日産初の調光パノラミックガラスルーフを採用する。
2025年度内にマイナーチェンジを予定しているアリアも先行公開された。洗練されたデザインと最新技術を兼ね備え、大容量バッテリーの搭載、日産の4WD技術を集めたe-4ORCEなど最新技術を積極的に採用した日産のフラッグシップEVとなる。
今回のマイナーチェンジでは、プレミアムEVらしい先進性と上質感を感じるフロントデザインを一新。さらにGoogle搭載インフォテインメントシステムや、EVのバッテリー電力を取り出すことができるV2L(Vehicle to Load)機能の追加は注目だ。
その他にも、日産の歴史を象徴するFRスポーツセダン「スカイライン」は、2019年に405psを発揮する3.0L V6ツインターボエンジンを搭載した高性能仕様「スカイライン400R Limited」を設定。今回発表された特別仕様車は、その「400R」をベースにタイヤ・ホイールやサスペンションを中心に多数の特別なパーツを使ってアップデート。特に、リヤタイヤは20mmワイド化されており、より楽しいグランドツーリングを目指したサスペンションチューニングで走行性能が強化されている。400台限定となる。
