日産は現在、ミッドサイズ・ミニバン『セレナ』の大幅改良モデルを開発中と見られているが、2026年3月に発売される可能性が高いことがわかった。

6代目となる現行型、C28型は、2022年に発売され、昨年には、ハイテク電動駆動4輪制御技術“e-4ORCE”を搭載したハイブリッドや、2WDのスポーティグレード『AUTECH SPORTS SPEC』が導入された。
発売3年目となる今夏には改良新型の登場が噂されたが、スケジュールは後ろ倒しとなっているようで、デビュー時期は不明だった。しかし最近の情報では、おそらく2026年3月だろうということだ。

改良新型のハイライトは、リフレッシュされるエクステリアデザインとなりそうだ。フロントエンドでは、逆L字型ヘッドライトデザインを採用、3連プロジェクター、ブロック状LEDデイタイムランニングライト、ウインカーを内蔵。グリルは大型化され、横ラインもライトに合わせた細かいブロック状ラインに。サイドディフューザーはAピラーに合わせた角度のついたシャープなデザインなどが予想されるなど、ヘッドライトの形状こそ異なるが、そのルックスは、『ジャパンモビリティショー2025』で新型が公開された新型エルグランドに似ており、“ベイビー・エルグランド”といった印象になるものと予想されている。
またボディサイズだが、全長とホイールベースがストレッチされるようで、居住空間がさらに快適になると同時に、大型化が高級化に拍車をかけるかもしれない。
インテリアには、12.3インチのフルデジタルインストルメントクラスターや10.8インチ ヘッドアップディスプレイを搭載、12.3インチのインフォテインメントシステムのアップデートがなされるほか、トリム類の見直しが予想される。
パワートレインは、2.0L 直列4気筒ガソリンエンジン、発電専用1.4L 直列3気筒+電気モーター“e-POWER”がラインアップ。ハイブリッドは、駆動方式はFFまたはe-4ORCEとなると見られている。e-POWERの燃費もより向上することが予想される。また、安全技術では、自慢の“プロパイロット2.0”が全車標準装備となるようだ。
改良新型の価格は大型化と装備の充実に比例して、現行より値上がりするものと予想される。しかし、大きく進化するエクステリアデザイン、ボディ拡大による全体的な高級感アップで、十分満足いく価格と言えそうだ。
