500台限定の特別仕様車が登場、購入は抽選となる人気モデル

表情を引き締め、物を立てかけることもできるフロントノーズガーニッシュ。

スバルが新たに発表した「クロストレック WILDERNESS Edition(ウィルダネス・エディション)」は、北米市場で人気を集める“WILDERNESS”ブランドを日本に導入した初の特別仕様車である。

日本国内では500台限定の希少モデルとして販売され、抽選エントリー期間は2025年10月30日から11月30日となっている。

「荒野」を意味する“WILDERNESS”の名は、スバルがアメリカで展開するSUVシリーズの象徴的ブランドとして定着している。2021年にアウトバックで始まり、フォレスター、クロストレックへと広がったこのシリーズは、悪路走破性を強化しつつ、ラギッドで冒険的なデザインを特徴とする。今回のクロストレック WILDERNESS Editionも、その精神を忠実に受け継ぎながら、日本市場に最適化された仕様として仕上げられている。

クロストレックを、 さらにタフに、さらにラギッドにする「WILDERNESS Edition」。

ラギッドで冒険的なデザイン

ベース車両は2.0L水平対向エンジン+モーターによるマイルドハイブリッドAWD仕様のクロストレックで、TouringとLimitedの2グレードに設定される。スバル独自のシンメトリカルAWDシステムを軸に、街乗りから悪路走行まで幅広く対応できる万能SUVとしての性能をさらに磨き上げた。

凸凹のある特別な塗装で、ラギッドな存在感をさらに強めるドアミラーカバー

エクステリアは、ブラック塗装の専用フロントグリルをはじめ、フードデカールやフロントノーズ/リアランプ周りのガーニッシュを装備。足元には17インチのマットブラックアルミホイールを採用し、タフで無骨なスタイルを形成している。さらに注目すべきは、「Deco-Boco Black」と呼ばれる特殊塗装の採用だ。これは表面を意図的に凹凸(でこぼこ)状に仕上げることで、傷がついても目立ちにくい処理を施したもの。ドアミラーカバーやカーゴステップパネル、ドアアンダーガーニッシュなど、擦れやすい部分にこの塗装を使用し、見た目の個性と耐久性を両立させている。

走行中の石跳ね等からドア下部を保護し、凸凹感&マット塗装がタフさを際立たせるドアアンダーガーニッシュ。

タイヤはトーヨータイヤ製の「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」。オンロードとオフロードの両立を図った本格オールテレインタイヤで、トレッドの大型ブロックとホワイトレター仕様がアウトドア志向の雰囲気を強調する。悪路走破性を高めつつも、北米仕様で採用されている車高アップは見送られ、日本仕様の最低地上高は標準モデルと同等となる。とはいえ、日常ユースからキャンプ場、降雪地帯までを想定した装備バランスは極めて実用的だ。

力強い足元にイエローアクセントが映える、17インチアルミホイール(マットブラック塗装)&225/60R17タイヤ(TOYO TIRES OPEN COUNTRY A/T III)&ホイールデカール

そして最大の象徴が、リアハッチ右下に輝く「SUBARU WILDERNESS」オーナメントである。文字と縁取りにはアナダイズドイエローを採用し、スバリストの間では「高額を払ってでも手に入れたい」と言われるほどの人気を誇るアイテムだ。山並みのモチーフが描かれたデザインは、スバルが掲げる“どこへでも行ける自由”の精神を象徴するエンブレムといえる。

特別な存在であることを証明するWILDERNESSリヤオーナメントが、リヤハッチ右側に輝く。

インテリアもアウトドアユースに配慮した仕立てとなっている。防水加工を施したシートやラバー製マットを採用し、濡れた荷物の積み込みにも対応。実用性とデザイン性を両立し、アクティブライフを支える仕上がりとなっている。

防水加工を施したシート。

特別装備で個性と存在感を際立たせる

価格はTouringベースが399.3万円+工賃、Limitedベースが403.7万円+工賃(いずれも税込)。専用装備の合計額は約40万円に相当するのでコンプリートカーとして購入する方が断然お得だという。ベースモデルの完成度を維持しつつ、特別装備で個性と存在感を際立たせた構成だ。

初公開の舞台となったのは大阪スバル城東店。同店は近畿地区におけるスバルブランドの発信拠点として新設されたばかりで、会場では新色サンドデューン・パールのWILDERNESS Editionのほか、イエローアクセントを施したリミテッドスタイルエディションや新色インプレッサなども展示され、注目を集めている。

「クロストレック WILDERNESS Edition」は、スバルが積み重ねてきたSUVの技術とブランド哲学を凝縮した一台であり、アウトドアを愛するスバリストにとって待望の存在だ。都市でも自然でも“行きたい場所へ行ける”自由を体現する、まさにスバルらしい限定モデルである。