業界人コラム 海上輸送群の小型輸送艦「あまつそら」が進水。船ごと海岸に上陸する「ビーチング」能力とは【写真・7枚目】 建造を担う内海造船瀬戸田工場(広島県・生口島)にて命名式・進水式が行なわれ、新型輸送艦は「あまつそら」と命名された。天空を意味する「天津空」に由来する命名(写真:防衛装備庁Xより) 今年開催の統合訓練(JX25)にて、貨物倉にコンテナを積んで輸送にあたる同型艦「にほんばれ」(写真/陸上自衛隊西部方面隊Xより) LCUとしては既に今年4月に一番艦「にほんばれ」が就役しており、「あまつそら」は2番艦となる。海上輸送群は陸海共同部隊だが、その多くが陸上自衛官で占められており、事実上の「陸自の輸送艦」だ(写真/防衛装備庁Xより) 艦首を開いた同型艦「にほんばれ」。中に見えるのがランプウェイ。これを海岸に展開して、車両や人員の通路にする(写真/ふにに) 東日本大震災(2011年)に気仙沼大島に上陸したアメリカ軍のLCU(小型揚陸艇)。ランプウェイを小さな漁港の岸壁に下ろし、車両や部隊を上陸させた。海底に瓦礫が散乱している可能性があったが、ビーチングのため底が浅く平らなLCUは港に接岸できた(写真/アメリカ海兵隊) 2000年の三宅島噴火にともなう災害救援のため、同島の海岸にビーチングする海上自衛隊の輸送艦(写真/防衛省および陸上自衛隊第1師団) 「おおすみ」型輸送艦とエアクッション艇。「おおすみ」型は艦内に2隻のエアクッション艇を搭載できる(写真/海上自衛隊) この画像の記事を読む