前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年10月27日〜11月2日に発表されたニュースを紹介する。

技術とデザインが融合した新3気筒ロードスター、街を駆け抜ける存在へ

Triumphモーターサイクルズジャパンは、2025年10月28日、期待の新型ネイキッドロードスター「Trident 800」を世界初公開した。都市を駆ける情熱と日常を変える走りを追求し、798 cc・3気筒エンジンを新設計。トリプルスロットルボディが即応スロットル、力強い中回転トルク、そして高回転域での背筋が震えるパワーを実現している。 軽量シャーシに調整式Showa製サスペンションを組み込み、直感的なハンドリングと俊敏な操作感を両立。フル燃料時198 kgという車体に、グリップ性能に優れたミシュランタイヤを採用。街中から高速まで、あらゆるシーンで“走る悦び”を体現できる設計だ。

テクノロジー面では、3種のライディングモード(Road/Sport/Rain)を軸に、リーン角に応じて制御される「Lean-Sensitive Optimised Cornering ABS」、トラクションコントロール、クラッチレス・シフトアップ/ダウン可能な Triumph Shift Assist、クルーズコントロールを標準搭載。Bluetooth接続の「My Triumph」インフォテインメントシステムと3.5インチ丸型カラーTFTディスプレイを融合し、左スイッチキューブで通話・音楽・ナビを操作可能とした。LED丸型ヘッドライト、統合型テールライト、セルフ消灯ウインカーなどを備え、日常的な使いやすさと先進性を両立している。

外観も徹底された造形美に貫かれている。彫刻のようなタンク、スマートなテール、ワイドハンドル、コンパクトなフレームが筋肉質なプロポーションを実現。プレミアム仕上げのブラッシュドアルミニウム、ゴールドホイールというアクセントに、アッシュグレー/カーニバルレッド/ジェットブラックの3色を用意。さらに専用アクセサリーとしてチタンラップ+カーボンエンドキャップ付きのアクラポヴィッチサイレンサーを選択可能とし、カスタムの幅も広げている。

搭載エンジンは、1万750prm時に115PSを発揮、8500rpm時に84Nmの最大トルクを発生する仕様。ツイスト鍛造クランクシャフト、鍛造コンロッド、高圧縮ピストンなどを採用し、性能と耐久性を両立している。 また、シート高810mm、フロント41mm倒立式Showaフォーク、セパレート式ダンピング/圧縮・リバウンド調整機構を装備。リアはShowaモノショックでプリロードとリバウンド調整が可能。ブレーキは310mmディスク+4ピストンラジアルキャリパー・ブレーデッドスチールラインとし、制動性能も確かなものとしている。

価格はジェットブラックが124万9000円、アッシュグレーとカーニバルレッドが126万9000円(いずれも税込)と発表。予約注文を受け付け中で、店頭納車は2026年2月末を予定している。 また、2年間の走行距離無制限保証、約1万6000kmごとの点検インターバルという点も訴求ポイントとし、所有者のストレスを減らし“走ること”に集中できる仕組みも整えている。

このTrident 800は、トライアンフの「ストリートロードスター」シリーズにおいて、新たな基準を打ち立てるモデルとなる。従来から評価の高かったTrident 660やStreet Triple 765 RSの成功を基盤とし、より路上性能と個性を進化させた1台と位置づけている。製品責任者のスティーブ・サージェント氏は「ライダーが日常で求める走りの楽しさと個性を、より路上に特化して提供した」とその狙いを語っている。

走りを研ぎ澄ませ、都市の風景を駆け抜けるための新たな選択肢。中量級ネイキッドロードスターとして、Trident 800は刺激的でありながら実用性にも優れた存在。街乗りからワインディングまで、日常に“楽しさ”を加える1台として、ライダーの期待に応えることだろう。

カワサキ、「Z900RS SE」「Z900RS CAFE」世界初公開|伝統と最新技術が融合する2026年モデル

カワサキは「Japan Mobility Show 2025」にて、レトロスポーツの象徴「Z900RS」の進化版となる2026年モデル「Z900RS SE」と「Z900RS CAFE」を世界初公開した。Z900RS SEは電子制御スロットルやIMU制御KCMF、クイックシフター、クルーズコントロールなど最新装備を採用し、オーリンズ製リヤサスとブレンボ製ブレーキを搭載。ファイヤーボールカラーが際立つ。Z900RS CAFEは往年のレーサーを想起させるカウルや専用段付きシートを備え、伝説の「マッハ」シリーズのレインボーラインをモチーフとしたグラフィックを採用。Zの伝統と現代技術を融合した新たな“タイムレスZ”として注目を集めている。

角田裕毅×RDSが生んだ次世代3輪モビリティ「Sparrow Tsunoda Edition」登場

RDSはF1ドライバー角田裕毅と共同で、3輪電動モビリティ「Raptor」の特別仕様『Sparrow Tsunoda Edition』をJapan Mobility Show 2025で初公開する。ベースとデザインを分離交換できる構造を持ち、角田選手のマシンを想起させるカラーと紅葉モチーフで仕上げた。前2輪リーン機構や独立懸架サスペンションを備え、軽快な走行を実現。展示では角田選手の歌舞伎モチーフF1ヘルメットも披露され、伝統と未来技術を融合した新たなモビリティの可能性を提示する。

新時代モビリティ「Raptor」4モデル発表、未来を“合体”で変える

ROIDZ TECHは、プラットフォーム型3輪モビリティ「Raptor」の新デザインユニット4モデルを発表した。会期10月30日〜11月9日のJapan Mobility Show 2025にて初公開され、乗る者や使う用途に応じて“上部ユニット”を交換できる構造が特徴だ。 展示にはF1ドライバー 角田裕毅 モデル「Sparrow Tsunoda Edition」なども含まれ、子ども向けデザインワークショップや3DイラストによるLEDカーレース体験も実施。 “モビリティ=移動手段”という枠を超え、文化・体験・拡張可能な未来の移動インフラ構想として展開される。

免許不要で坂道も楽々、特定小型原付「twenty Model-001」先行販売開始

ダイセンは、特定小型原付「twenty Model-001」を2025年10月29日よりMakuakeで先行販売開始した。12インチタイヤとフロントサスペンションを備え、350Wモーターと48Vバッテリーにより最大勾配12%の坂道も軽快に登坂できる。車重約23kgと軽量で、スカートでも乗りやすい低床フレーム、リアバスケット標準装備など日常使いに最適な設計。免許不要(16歳以上)で最高速度20km/h、家庭用コンセントで充電可能。価格は超々早割8万9900円から、最大36%OFFの先行特典が用意されている。

Acalie、新時代の電動原付「RICHBIT Xシリーズ」発表|X500・X600が近距離移動を革新

Acalieは、一般小型原動機付自転車区分の電動バイク「RICHBIT X500」「RICHBIT X600」を2025年10月31日に同時リリースした。2025年11月からの排ガス規制強化により50cc原付の生産が終了する中、次世代モビリティとして誕生した新シリーズは、原付免許で運転可能な一般小型原付区分に対応。X600は600Wモーターとドライブレコーダーを搭載したワイルドモデル、X500は軽快で扱いやすいスタイリッシュモデルとして展開される。Acalieは「日常のラストワンマイルを快適にするモビリティ」と位置づけ、近距離移動の新たなスタンダードを目指す。

阿蘇を駆け抜ける感動が再び|ツーリングイベント「GATR2026」来春開催決定

ご当地ツーリングは、熊本県阿蘇地域を舞台とするツーリングラリー「GATR(グランド・アソ・ツーリング・ラリー)2026」の開催を発表した。第2回となる今回は、2026年4月11日から6月7日まで実施予定で、エントリー受付は11月27日12時より開始。阿蘇の大自然と観光名所10か所を巡り、デジタルスタンプを集めるラリー形式で、完走者には「阿蘇1周踏破証明書」が授与される。主催は琵琶湖一周ツーリング「CBTR」を手掛ける同社で、観光振興と地域連携を目的に開催。熊本の復興を支える新たなバイクイベントとして、阿蘇を愛するライダーたちの熱い春が再び訪れる。

トライアンフ、「EXCITING RIDE FAIR」開催|400ccの個性を体感する1か月

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、11月1日から30日まで全国の正規販売店で「EXCITING RIDE FAIR」を開催する。対象はSPEED 400、SCRAMBLER 400 X、SCRAMBLER 400 XCの3モデルで、俊敏なハンドリングと力強いパフォーマンスを備えた400ccシリーズの魅力を体感できる機会となる。期間中に試乗予約・試乗を行った来場者には「TRIUMPH レジャートート」を、また来場者には「オリジナルピンズ Vol.7」をプレゼント。英国発祥のトライアンフが誇るデザインと走りの哲学を、誰もが気軽に体感できるフェアとして展開される。

ブレイズの特定原付「キックボードEV」に新色ワインレッド登場――秋冬の街に映える上品カラー

ブレイズは、特定小型原付「キックボードEV ベーシックモデル」に新色「ワインレッド」を追加し、10月30日より販売を開始した。深みのある赤紫を帯びたワインレッドは、落ち着きと華やかさを兼ね備えた秋冬のトレンドカラーで、既存のブラック、ホワイト、カーキとあわせて全4色展開となる。16歳以上であれば免許不要で乗れるこのモデルは、折りたたみ可能な軽量設計と家庭用コンセント充電に対応。最高速度20km/h、航続距離35kmを実現し、通勤や買い物など日常の移動手段として人気を集めている。価格は税込19万5580円。

免許不要の特定原付「evuco」、大阪で試乗キャンペーン開始

FreeMileは、免許不要の特定原動機付自転車(原付)として注目を集めるevucoの試乗キャンペーンを、大阪市淀川区のバイク店UK speedにて10月25日より開始した。米国で6万台の稼働実績をもつ同モデルは、最高速度20km/h、航続距離25km、車重約20.5kgとし、IP65相当の防水性能も備える。大阪エリアからの問い合わせが増加しており、今回のキャンペーン実施に至った。試乗は12月まで実施予定で、期間中は購入や修理・アフターサービスも同店舗で受け付ける。正規代理店の募集も開始されており、今後全国展開を視野に入れている。 

バイク王、地域ヒーロー「開運戦士ブレイバーン」に特別仕様ホンダ NM4を提供

バイク王&カンパニーは、栃木県小山市を拠点に活動する地域ヒーロー開運戦士ブレイバーンへの支援を強化。次世代へのバイク文化の継承を目的として、特別仕様のホンダ NM4を“戦術車両”として提供し、2025年10月26日の「西口まつり2025」において譲渡式を実施した。ブレイバーンの活動をバイク王店舗を活動基地とし、子ども向け交通安全啓発や地域社会貢献活動とともに、バイクとの接点を創出するプロジェクトとして展開する。車両は前衛的なフォルムにヒーローのデザインを施し、未来志向のバイクライフを象徴している。今後、名称公募キャンペーンも開始され、地域とバイク文化を繋ぐ新たな取り組みが本格的に始動する。  

バイク王、新アンバサダーに髙木悠未を起用|“バイク女子”が踊る新CM公開

バイク王&カンパニーは、タレントの髙木悠未さんを新たな公式アンバサダーに起用し、WEBCM「もっと知りたいバイク王 髙木悠未 決算CP篇」を2025年11月1日より公開する。髙木さんは元「LinQ」メンバーで、TikTokフォロワー130万人超の人気インフルエンサー。CMでは、虹色侍・ずまさんの楽曲に合わせ、アイドル仕込みのキュートなダンスをワンカット撮影で披露している。現役ライダーとしても活動する髙木さんは、「バイク女子として、バイクの楽しさをもっと発信したい」とコメント。バイク王は今後、九州を中心に髙木さんとの地域連携プロモーションを展開する予定だ。

高性能エンジンオイル添加剤「ルブロイド LE‑H2000」計量カップ付き版を「はとやオンライン」で販売開始

はとやは、高性能エンジンオイル添加剤「ルブロイド LE‑H2000」に、計量カップをセットにしたオリジナル仕様の販売を開始した。国内自動車メーカー各社や海上自衛隊などにも正式採用された同剤は、金属表面に強靭なトライボフィルムを形成し、摩擦・摩耗を大幅に低減する潤滑剤で塩素・PTFE・固形物を含まない環境配慮型。バイクや4サイクルエンジン車に使用可能で、添加量はエンジンオイル規定量の5〜6%が目安。特に長期保管車や頻繁に短距離走行を行う車両でも効果が期待されている。

557組が挑んだ「日本三霊山ラリー2025」、富士から白山へ聖なる道を駆け抜ける

一般社団法人日本ライダーズフォーラム(代表:風間深志)は、富士山・立山・白山を巡るツーリングイベント「日本三霊山ラリー2025」を10月11日〜12日に開催し、前年を大きく上回る557組が参加した。スタート地点の富士山御殿場口新五合目では、悪天候の中でもライダーたちが熱気に包まれ、法螺貝の音とともに出発。中間地点の富山・海王丸パークでは地元のもてなしが行われ、ゴールの石川・一里野温泉スキー場では白山市副市長らによる歓迎式典とトークイベントで幕を閉じた。累積ポイントで翌年のゼッケン色が変わる「僧位制度」も導入され、信仰と冒険を融合した稀有なツーリングラリーとして進化を遂げた。

女性ライダー180台が琵琶湖に集結|「MOTHER LAKE RALLY 2025」過去最多参加で大盛況のフィナーレ

日本ライダーズフォーラムは、女性ライダーの祭典「MOTHER LAKE RALLY 2025」を10月18日・19日に開催し、過去最多となる180台が参加した。琵琶湖畔を舞台にしたツーリングと交流を通じ、環境保全への寄付も実施。風間深志・晋之介氏や三好礼子氏らレジェンドが登壇し、トークショーやライブ、交通安全啓発走行など多彩な企画が展開された。地元・長浜市との連携も深まり、地域文化とライダーの絆を育むイベントとして大盛況のうちに閉幕。女性たちの新しいモーターサイクルカルチャーを象徴する祭典として、さらなる発展が期待される。

ブレイズ、屋根付き3輪EVスクーター「EVデリバリー」乗り換え割引キャンペーンを開始

ブレイズは、50cc原付バイク国内生産終了を受け、屋根付き3輪電動スクーター「EVデリバリー」対象の「乗り換え割引キャンペーン」を開始した。期間は2025年10月29日から12月12日まで。1台購入で3万3000円、2台同時購入で1台あたり5万5000円、合計最大11万円(税込)の割引が適用される。EVデリバリーは、ガソリン車に比べランニングコストが約1/6と経済的で、家庭用コンセント充電に対応。静音性と環境性能に優れ、法人配達から個人利用まで幅広く対応する次世代EVモビリティだ。