駆動方式で異なる変速機搭載 好燃費で走破性格上の4WD

1941年に誕生したウィリスジープから始まったタフネスなジープは、SUVというよりもクロスカントリーカーとしての立ち位置だったと思う。

エクステリア

直線を基調とした顔つきやスクエアな前後フェンダーアーチが印象的。後方に向かって直線的に下がるルーフラインと後方に向かって上がっていくベルトラインにより、キャビンを小さく見せている。最小回転半径は5.7m。

時を重ね、無論その路線は残っているものの、いわゆるシティ派SUVのようなラインナップも加わった。その中で「とうとうジープにもFFモデル!?」と、登場当初は驚きを隠せなかったのがコンパスだ。

インストルメントパネル

黒を基調にベージュ系の配色やステッチを施すことで、上質さを演出している。10.1インチのナビゲーションや2ゾーン式オートエアコンを全車に標準装備。「LIMITED」は、「Alpineプレミアムサウンドシステム」を搭載する。

とはいえブームが訪れ、SUV百花繚乱の時代になった今は、何ら珍しいことではなくなったため、逆に先見の明があったと言ってもよいのかもしれない。ちなみに現在は、FFモデルと4WDモデルをチョイスすることができる。この2モデル、実はトランスミッションも違う。

居住性

エンジンは同じ2.4ℓ直列4気筒タイガーシャークマルチエアだが、FFは6速、オンデマンド式の4WDは9速なのだ。さすがに9速もあると、街中レベルの速度域では9速レンジに入ることはほぼないが、これだけ多段化されていると効率もイイ。美味しいパワーを出しやすいのはもちろん、燃費的にもWLTCモードで見ると、市街地から高速道路まで両者ほぼ互角だ。

うれしい装備

月間販売台数    NO DATA
現行型発表     17年12月( マイナーチェンジ 21年6月)
WLTCモード燃費   11.8㎞/ℓ ※「LONGITUDE」

ラゲッジルーム

そんなわけで街中最強モデルと思いきや、セレクテレインシステムでサンド&マッド、スノーといったドライブモードの選択もできる。大き過ぎず小さ過ぎずのボディサイズもフィールドを選ばず大活躍してくれること間違いなしだろう。本格的なクロスカントリー機能はないが、7スロットグリルなどジープの魂はしっかり受け継がれている。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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