本システムは、椿本チエインのチルトトレー式自動仕分けシステム(以下リニソート)に高速・高精度「AI画像認識技術」を実用化した「AI(あい)てむ鑑定士」を組み込んだ物流支援ソリューションシステムである。

椿本チエインは、Eコマースの市場拡大による商品配送量の増加や、物流現場の人手不足など、物流業界が抱える課題の解決策として、AI(人工知能)を活用すべく、EAGLYSと「AIてむ鑑定士」を協業開発。本システムにおいて、「AIてむ鑑定士」は、リニソートのトレー上の仕分け商品を画像認識AIで検知・判別する。認識正解率は99.99%以上で、極めて類似した商品まで瞬時に判別。バーコードやRFID利用と異なり、ラベル・タグ準備やスキャン作業など、人手作業なしで導入可能である。判別結果は、商品投入作業者の端末のほか、専用のWebシステムで検索・確認することができる。

本システムはセンコーの複数の物流センターで稼働を開始。今後も物流業界の課題解決に向けて、「AIてむ鑑定士」をリニソート以外の椿本チエインの搬送システムに実装されることで、機能と用途の拡大が目指される。「AI画像認識技術」を最大限活用し、物流・産業分野における「省人化・無人化」を進めるとともに、「人手不足」「長時間労働」などの社会課題の解決に貢献していく。

「AI画像認識技術」を活用した「AIてむ鑑定士」(右奥の白い筐体)と自動仕分け装置「リニソート」をシステム統合した物流支援ソリューションの導入例
「AIてむ鑑定士」で検知・判別された商品の画像(実画面)

【注釈】

※椿本チエイン調べ、商品認識において超高速(約0.1秒~0.4秒)かつ認識正解率99.99%を達成