
デトロイト出身のベテランジャーナリスト、マイケル・ゴーティエ氏の調べによると、米国エネルギー情報局(EIA)は今年初め、第1四半期の販売台数に占めるハイブリッド車の割合が12%を超えたと発表したという。2020年までは2%前後で推移していたことを考えると、これは大きな伸びと言えるだろう。

ハイブリッド車人気の急上昇は、多くの自動車メーカーに影響を与えており、日産は環境に優しいローグモデル2車種でこの課題に対処しようとしている。ローグe-POWERは、当初2027年前半とされていたが、大幅に早まる可能性がありそうだ。
最初のモデルは早ければ1月にも登場する可能性があり、三菱のプラグインハイブリッド技術を多用すると噂されている。三菱アウトランダーPHEVは、2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン+デュアルモーターシステムで、システム合計出力306psを発揮する。ただし、ローグPHEVがラインナップに加わるのはクリーン車両税額控除の廃止直後ということで、関係者は落胆していると報じられている。
e-POWERモデルは、電気モーターと、発電機として機能するエンジンを搭載しており、レンジエクステンダー車に似ている。しかし、バッテリーはレンジエクステンダーEVに比べて大幅に小型化されているため、システムの価格を抑えることができるのだ。
日本では長年親しまれているが、北米市場では初の搭載モデルとなる。ローグには、改良されたインフィニティQX50のe-Powerバージョンも期待できるほか、日産はキックスのe-Powerバージョンの可能性も検討していると言われている。
ローグの日本版となるエクストレイルは、ローグ次期型が登場した1年後の2027年と予想されており、ローグ同様にアウトランダーPHEVを流用するほか、第3世代e-POWERも搭載する。1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンと組み合わされ、最高出力300ps(4WDでは330psに向上)を発揮、燃費が最大10%〜15%向上すると見られている。尚、4WDバージョンには電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」の最新世代が採用される。









