前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年11月3日〜9日に発表されたニュースを紹介する。
新規参入ながらもシリーズ表彰台を量産したTF 250-Eの真価

英国のオートバイブランド Triumphが新たに投入したエンデューロモデル、TF 250‑Eが、競技初年度にして目覚ましい戦績を収めた。FIMエンデューロGP世界選手権ではエンデューロ1クラスにおいて3位・4位・5位を獲得、総合でもトップ10入りを複数回果たしており、まさに参入即勝利の様相を呈している。さらに、インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ(ISDE)ではライダーによる17年ぶりの表彰台獲得も実現し、国内外の3つの選手権で勝利を飾るという快挙を達成している。
このマシンがエンデューロ競技という新たなカテゴリーに参入するにあたり、それ自体が挑戦となった。開幕戦ポルトガルでは2日間を通じトップ10入りを4回果たし、ライダーの Morgan Lesiardo がエンデューロ1クラスで1位・2位のフィニッシュを飾り、Triumphとしてこのカテゴリーでの初優勝を遂げたことも科白に刻まれている。
マシンのパッケージも注目に値する。TF 250-Eは軽量なアルミフレームを採用し、ハンドリングの機敏さと剛性の高さを両立。レース由来のスタイリングを備え、トライアンフ・パフォーマンスイエローのグラフィックが存在感を際立たせる。さらに、同ブランドのグローバルネットワークによる部品供給体制やアフターサポート体制が、オフロード選手権を戦い抜くだけの信頼性を支えている。国内では正規ディーラー4店舗で即納体制が整い、価格は115万6000円からとなっている。
関係者からのコメントも力強さを伝えている。グローバルレースプログラム責任者のIan Kimberは、「市販に近い仕様ながらシーズンを走り切れたことは、開発とチーム体制の成果そのものだ」と語り、ライダーの成績やマシンの信頼性を高く評価している。ライダーの一人であるジェイミー・マッカニーも、「初年度からこれほどまでの競争力を見せられるマシンは稀有だ」とコメントしており、TF 250-Eの可能性が型破りなスピードで証明された。
この実績により、トライアンフはオフロード領域においてもそのブランド力を確固たるものとした。エンデューロ最高峰クラスに参戦し、世界・国内・ISDEという三つ巴の舞台で成果を出したTF 250-Eは、まさに「参入即結果」という理想的なスタートを切った。来シーズンに向けた体制も既に整っており、さらなる進化と挑戦が期待される。



ロイヤルエンフィールド、125周年記念に伝統×革新の新ラインナップ発表

ロイヤルエンフィールドは1901年の創業から125周年を迎え、イタリア・ミラノで開催されたEICMA 2025において、伝統を継承しながら革新を加えた新たなコレクションを公開した。代表モデルとして、650cc並列2気筒エンジン搭載の新型BULLET 650、歴代クラシックモデルの意匠を受け継ぐCLASSIC 650 125周年記念スペシャルエディション、さらにヒマラヤ越えの冒険精神を象徴するHIMALAYAN Mana Black Editionを披露。加えて、都市型電動モーターサイクルブランドFlying Fleaの新型EVモデル「FF.S6」もお披露目し、次世代モビリティへの意欲を示した。ブランドCEOの声明によれば「クラフトマンシップと信頼性が我々の核。125年という節目を未来に向けた新章の幕開けと位置付ける」と語られている。





アプリリア、EICMAで「SR GT 400」と「RS 457 GP Replica」を世界初公開

ピアッジオグループはEICMA 2025で、アプリリアブランドから2つの新モデルを発表した。ひとつはアドベンチャー志向のミドルGTスクーター「SR GT 400」。36馬力を発揮する399cc水冷単気筒エンジンを搭載し、高剛性スチールフレームとロングストローク倒立フォークを採用。ABSやトラクションコントロール、TFTメーター、キーレスシステムを備え、舗装路から未舗装路まで自在に駆け抜ける万能性を誇る。もう一方の「RS 457 GP Replica」は、軽量スポーツ「RS 457」をMotoGPマシンRS-GP仕様のグラフィックと装備で特別化。クイックシフターや高性能ブレーキパッドを標準装備し、ブラック×艶消し仕上げのフレームがレーシーな個性を際立たせる。両モデルとも導入時期と価格は未定。














ヤマハ電動トライアル、全日本選手権で史上初の電動王者誕生

ヤマハ発動機の黒山健一が、全日本トライアル選手権国際A級スーパークラスで史上初の電動バイクによる王座を獲得した。チームの充電を支えたのは、EcoFlowのポータブル電源「DELTA Pro 3」シリーズ。燃料発電機を使わず「静か・クリーン・スマート」な電力供給を実現し、電動モータースポーツのゼロエミッション化を推進した。新たに提供された「DELTA 3 Ultra Plus」はソーラーおよび走行充電に対応し、最大1600Wの高効率充電を誇る。EcoFlowは今後も「Power For All」プロジェクトのもと、持続可能なエネルギーで次世代のレース環境を支援していく。



カワサキ「KLX230 SHERPA/SHERPA S」見積もりでオリジナルミニタオルをプレゼント

カワサキモータースジャパンは、全国のカワサキ正規取扱店にてKLX230 SHERPAおよびKLX230 SHERPA Sの新車を見積もり申し込みした顧客全員に、限定デザインのオリジナルミニタオルをもれなくプレゼントするキャンペーンを2025年10月1日より開始した。キャンペーン期間中、対象モデルの見積もり発行が条件となり、ミニタオルはなくなり次第終了となる。対象店舗は全国のカワサキ正規取扱店。

トライアンフ、「週末限定5万円サポート」キャンペーンを全国で開催

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、11月中の週末3回にわたり「週末限定5万円サポート」キャンペーンを実施する。対象は400ccクラスの人気モデルで、11月8~9日は「SCRAMBLER 400 XC」(94万9000円〜)、15~16日は「SPEED 400」(75万2000円〜)、22~24日は「SCRAMBLER 400 X」(84万2000円〜)の新車成約者に税別5万円の購入サポートが提供される。全国の正規販売店で実施され、他のキャンペーンとの併用も可能。同時期には試乗イベント「TRIPLE EXCITING FAIR」も展開され、400シリーズの魅力を体感できる。英国の伝統を継ぐブランドが、手に届く価格でプレミアムな走りを提案する機会となる。



Insta360 × マルク・マルケス、限定「X5 MM93 2025 チャンピオン記念版」発売

Insta360は、9度の世界王者である マルク・マルケスとのコラボレーションモデル「X5 MM93 2025 チャンピオン記念版」を発表。世界最大級のバイク展示会 EICMA にて初公開された本モデルは、MM93のスローガン「More Than a Number」のデザインをあしらい、専用起動画面、限定パッケージ、特製ステッカーを標準装備。さらに、ヘビーデューティクランプやカニ爪型クランプ、自撮り棒、128 GB microSDカードといったアクセサリーキットも同梱され、ライディング映像の撮影ニーズに応える仕様となっている。技術的には、1/1.28インチセンサー×2、トリプルAIチップ、8K30fps360°撮影、FlowState手ぶれ補正、防水仕様などを備えるシリーズ最上位モデル。世界限定9,393台という希少性もあって、発売記念割引価格は11月4日~1月2日の期間限定で10万2000円、1月3日以降は11万2000円に。


MAXWINが大型セール実施、バイク用ドライブレコーダーや車用スノー用品を期間限定で提供

MAXWINは、2025年11月4日20:00から11月11日01:59まで、楽天市場にてポイント最大47倍&最大40%OFFの大規模お買い物マラソンセールを開催。キャンペーン対象には、前後同時録画可能な2カメラ一体型バイク用ドライブレコーダー「BDVR-A002」や、女性でも装着しやすい布製タイヤチェーン「K-TIR06」などが含まれ、多様な取り付けマウントを持つモデルや急な凍結路面にも対応するアイテムが揃う。冬のカー/バイクシーンに向けた準備を強化する絶好の機会。




Furdo「インナーヒーターグローブ」予約販売開始、冬の冷え込みに備えを

Furdo は、昨シーズンに楽天リアルタイム・デイリーランキング1位を獲得した人気モデル「インナーヒーターグローブ」の今シーズン予約販売を11月4日11時より開始した。バイクや自転車の寒冷対策、冬の屋外作業にも適した本モデルは、薄く伸縮性の高いインナー仕様で、既存の手袋の下に装着可能。さらに指先から手の甲まで温める4段階温度調整+BOOST MODE搭載、7.4V/2000mAhバッテリー2個付属で低温モード時には最大5時間の連続使用が可能という。楽天「お買い物マラソン」(11月4日20:00〜11月11日01:59)期間中に購入するとポイントアップも適用され、冬の早期準備としても注目を集めている。


