日産は昨年から33%減少し、総合82位に…BYDは90位で初めてランクイン
コンサルティング会社インターブランドが、自動車を含む様々な業界のトップブランドを特集した「ベスト・グローバル・ブランド2025」を発表した。

ブランド価値は、その認知度、全体的な健全性、そして変化する市場環境への適応力を測る重要な指標だ。同社はブランド戦略、ブランド価値評価、ブランド体験設計、ネーミング、ブランド再構築を手掛ける会社だが、過去26年間、毎年自動車を含む様々な業界のトップブランドを特集しており、ブランド価値を評価する業界において権威がある。

「ベスト・グローバル・ブランド2025」ランキングでは、上位にはおなじみのブランドがいくつか名を連ねている。Appleが総合ランキング1位を維持し、MicrosoftとAmazonがそれに続いている。
トヨタは総合ランキングで、推定ブランド価値742億ドルで6位を維持した。この数字は確かに大きいのだが、Appleの推定ブランド価値4709億ドルには、大きく差をつけられている。一方でメルセデス・ベンツは、ブランド価値が15%減少して501億ドルとなり、10位という結果になっている。
注目は「自動車ブランド格付け」だろう。やはり最強と証明された世界1位はトヨタ自動車だった。続いてメルセデス・ベンツが2位、BMWが3位となり、4位にテスラが入っている。5位は、ホンダがトヨタに続く日本メーカーとしてランクイン、ヒョンデは7%増で6位、リストに載っている唯一のイタリアブランドであるフェラーリは17%増と目覚ましい伸びを見せ、8位につけている。
苦境に立たされている日産はどうかというと、昨年から33%減少して総合82位となった。その一方、中国のBYDは90位で初めてランクインしている。
今回注目されたのは、主に自動車以外の製品で知られるブランドが、現在自動車分野で躍進を遂げていることだ。
スマートフォン大手のXiaomi(シャオミ)は、SU7などのモデルで電気自動車市場に参入したが、総合で81位にランクイン。96位にランクインしたHuawei(ファーウェイ)はコンシューマーエレクトロニクスへの注力を維持しながら、複数の自動車メーカーと提携している。
今後も自動車以外の製品で知られるブランドの躍進は続くとみられるが、やはり日産の復活劇を早く見たいものだ。






