「究極のアウトドアアドベンチャー体験」を提供するために設計
米トヨタは、SEMAショー2025にて、オフロード・コンセプトカー「Scion01 コンセプト」を発表した。
サイオンは、トヨタが2003年から2016年まで米国、カナダで展開していたブランドだ。当時はレクサスとは異なるファッション性を高め、若年層を取り込むべく「サイオンxB」が発売された。

そして2025年、SEMAショーでその名を復活させたのだ。しかし、その名が頑丈なサイドバイサイドへと変貌しており、われわれの記憶になるものとは全く異なっている。
トヨタの米国拠点であるCALTYデザインチームによって設計された「サイオン01コンセプト」は、「究極のアウトドアアドベンチャー体験」を提供するために設計。ウインチとライトバーを備えたほぼ垂直のフロントエンドを備えているほか、巨大なオフロードタイヤ、ブラックのクラッディング、デジタルカモフラージュラップも見られる。

その他、補助ライトとFIA規格準拠のロールケージが装備されている。これらに加え、後部にスペアタイヤ、4つの座席、そしてルーフが装備されている。
トヨタによると、このモデルには「実績のある」駆動系、サスペンション、ブレーキ部品が採用されており、これらは極限状況下でも信頼性を確保するために「戦略的に」選定されているという。さらに、「卓越した」サスペンションアーティキュレーションを特徴としており、高速レース、険しいトレイルラン、テクニカルなロッククローリングなど、様々な過酷なオフロード状況に対応できると付け加えている。
動力源は、最高出力304psを超えるターボチャージャー付き4気筒ハイブリッドパワートレインで、電気のみで走行できるサイレントモードも搭載されている。
トヨタの車両性能開発担当副社長、ドン・フェデリコ氏は、「サイオン01コンセプトは、トヨタの最も優れた技術と、私たちを駆り立てる情熱を融合させたものです」と述べている。同氏はさらに、「トヨタのパフォーマンスを全く新しい空間で実現し、新世代の愛好家たちに外出を促す」方法を模索していると語っている。
トヨタは、SEMAで20台以上のコンセプトカーを発表したが、現実味は低いながら、運転する楽しみを与えてくれる1台と言えそうだ。















