マツダは2035年に向け、「走るほどにCO₂を減らす」モビリティの実現を目指している。カーボンニュートラル燃料で走行し、排出されるCO₂を回収できれば、走行距離に応じて大気中のCO₂を削減できると考えている。

11月15日・16日に開催されたスーパー耐久シリーズ第7戦では、レース車両「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept(55号車)」に「Mazda Mobile Carbon Capture」を初搭載し、欧州で実用化されているカーボンニュートラル燃料「バイオディーゼル燃料(HVO)」を使用して走行した。装置には多孔質構造を持つゼオライトをCO₂吸着剤として採用し、排出ガス中のCO₂を吸着できることが実証された。

実証実験の様子
実証実験車両に搭載されているCO2回収装置(車両後方下部より撮影)

マツダは来シーズンもスーパー耐久シリーズを通じて、CO₂回収率の向上に向けた実証実験を継続する。今後も得られた知見をもとに技術と装置の改良が進められ、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献する。