BNR34でオンリーワンのスタイルを構築!
RB26改2.8L+GT2530ツイン仕様で640馬力を獲得
純正スタイルをリスペクトしつつ、前後とも片側30mmワイドでまとめたボディに、20インチのマイスターS1をセット。エアサスによって低さを際立たせるBNR34は、GT-Rの中でも異色の存在と言えるかもしれない。だがこれは、オーナーが“自分らしいGT-R”を追い求め、時間をかけて作り込んできたストリートチューンドだ。

「ケンメリに乗っていた父に連れられ、子どもの頃からイベントに足を運んでいました。免許を取ってからは迷わずBNR34をフルノーマルで購入しましたね。当初はマフラーや足回りを変えて楽しむつもりでしたが、イベントやミーティングでいろいろなクルマを見るうちに、やりたいことが次々と浮かんできたんです。一気に理想形へ仕上げるのは金銭的に難しいので、まずは見た目が変わるエクステリアから着手し、資金が貯まったら次のアップデートへ、という形でコツコツ進めてきました」と語るのはオーナーのhiroさん。

2024年にはオーバーホールを兼ねて、RB26を2.8L×GT2530の640ps仕様へと進化。チューニングを手がけたのは、GT-Rチューナーとして知られるオートセレクトだ。ストリートユースを前提に、排気量アップキットはレスポンス重視のHKSステップZEROを採用。さらにオーナーの希望により、あえてチューンドらしいラフなアイドリングも残している。

街乗りでのレスポンスを重視して使用していたGT-SSタービンは性能の低下を感じたため、GTIII-2530へ変更。排気量アップで得たトルクを武器に、レスポンスとハイパワーを高次元で両立するオールラウンダーへと仕上げられた。

クランク角センサーはクランク軸からの取り出しに変更し、制御はフルコンのLINK G4Xで行う。ブルー一色だったプラグカバーは、オーバーホール時に濃淡をつけた2トーン仕様へとアレンジされた。
足回りは326パワーの車高調をベースに、スプリングをロームエア製エアバッグへ換装。エアサス特有のフワつきを抑えつつ、駐車時は全下げでリムにフェンダーを被せ、走行時は指一本分のクリアランスへと調整する。

エアサス関連ユニットは、トランクの使い勝手を損なわないようスペアタイヤスペースへ集約。ツインコンプレッサー構成とし、メモリー機能付きリモコンによる素早いアップダウンを可能としている。

スタイルに合わせて常に最適解を探ってきたホイールは、ボリュームアップしたフェンダーにも負けない迫力を放つマイスターS1を選択。サイズはフロント10.5Jマイナス23×20、リヤ10.5Jマイナス35×20。あえてリムの深さを強調しすぎず、ブラッシュド仕上げで控えめにまとめている点がポイントだ。

ワイドフェンダーはフロントがオートセレクト、リヤがクロスファクトリー製。純正然とした佇まいを狙い、リヤフェンダーにはプレスラインを追加。前後バランスを整えるため、フロントフェンダーのアーチラインを5mm下げるなど、細部まで工夫が凝らされている。


インテリアはニスモのレザーシートカバーや追加メーターを装着する程度に留め、シンプルさを重視。5.1チャンネル化したスピーカーを組み込んだMFDパネルには、LINKのデジタルダッシュディスプレイをインストールした。

ヘッドライトやテールランプはワンオフ加工を施し、ナイトシーンの演出も抜かりなし。シングルテールだったチタンマフラーは、ワイドボディに対して物足りなさを感じたため、80φデュアルのチタンテールをワンオフで製作している。
「20インチを履かせた時も、エアサス化する時も、GT-Rとして邪道かなと悩みました。でも、周りがやっていないスタイルで自分らしさや格好良さを表現したい気持ちの方が勝ちましたね。純正スタイルの延長線で仕上げたワイドボディは、オールジャンルのイベントだとシンプルすぎて目立たないかもしれませんが、同じスカイラインオーナーにこだわりが伝わればそれでいいと思っています」。

今後は走行10万km超えによる不安要素を解消するためのリフレッシュチューンを進めつつ、カーボンルーフやカーボントランクといった機能美の追加、そして最小限の手数で仕上げてきたインテリアへのロールケージ投入も検討中だ。
シンプルでありながら大胆に“自分らしさ”を主張するこのBNR34は、さらなる完成度を求めて進化を続けていく。
●取材協力:オートセレクト 大阪府堺市美原区丹上221-5 TEL:072-363-0383
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