ナリは小さくてもすごいヤツ

ニュルブルクリンク近郊にあるメルセデスのR&Dセンターの外で撮影されたプロトタイプは、カモフラージュが厳重ながら、大径ホイール、わずかに改良されたフロントリップを備えている。
また、フロントホイール後方に装備された頑丈なモノブロックブレーキキャリパーによって、おそらく巨大な出力を抑えているはずだ。

現時点では、EV生産モデルのAMG名称は不明だが、メルセデスAMG 「GLA 35 EQ」という名称が有力視されている。
新型GLAは、電気自動車とハイブリッド車向けに特別に開発されたMMAプラットフォームをベースとしている。
これにより、従来のガソリンエンジン搭載GLAと完全電気自動車(EV)のEQAという2つのラインアップに取って代わることになる。
特にエントリーレベルのバッテリー駆動モデルは、コンパクトEVセグメントにおける市場シェア獲得の鍵となるモデルと目されている。
スクープ班が撮影したAMGバージョンの最新写真からもわかるように、GLAはこれまで以上にダイナミックでクーペのようなスタイルとなっている。
全長約4.50mと、新型モデルは先代モデルを大きく上回るプロポーションを実現している。
その結果、室内空間はより広くなり、より自信に満ちた外観となっている。
インテリアは、新型CLAと同等のインテリアが期待できる。
GLAの電気自動車版には、「フロントトランク」と呼ばれる、フロントボンネット下に追加の収納スペースが設けられる。
これにより、GLAは多くの現代の電気自動車と同等の性能を備え、現行EQAよりも日常的な実用性が向上している。
正確な技術的詳細は未確認だが、AMG以外のGLAにもCLAセダンと同じデュアルモーターと四輪駆動システムが採用されると予想される。
これは、最高出力354ps/260kW、最大トルク515Nmを発揮することを意味する。
また、85kWhのバッテリーパックと、最大320kWのDC急速充電機能が搭載される可能性が高いだろう。
2027年にショールームに登場予定のAMG GLA EQも、セダンの兄弟車と同じモデルを踏襲し、CLA 45では最大507ps/ 373kW以上を発揮する可能性があると噂されている。
さらに興味深いのは、AMGモデルに高度なトルクベクタリング機能とドリフトモードを与えるため、3つの電気モーターが動力源として搭載されるということだ。
GT XXコンセプトで予告されたメルセデスの次期スーパーGTと同様に、これらの小型AMGモデルにも、現在メルセデスが所有する英国ヤサ社製の小型軽量モーターが搭載される予定となっている。
ヤサは最近、テスト中に12.7kg(28ポンド)の小型モーターの1つが最高出力1,020ps/750kWを発生し、電力密度の世界記録を樹立したとアナウンスしている。
AMG GLAは、最終的に「45」もラインアップすると予想されるが、コンパクトながら、恐ろしいほどのポテンシャルを発揮するだろう。












