「JOG E」は、動力用電源に交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」をヤマハ発動機として二輪車に初採用した原付一種クラスの電動スクーターだ。

今回は車体のみの販売のため、利用に際して「Gachaco(ガチャコ)※1」が提供するバッテリーシェアリングサービスの契約が必要となる(有償)。
現在、Gachacoステーションが、東京都(42カ所)、埼玉県(2カ所)、大阪府(7カ所)に設置されていることから、販売は東京都と大阪府のヤマハEV取扱店のうち、Gachaco取扱店のみで行われる。
なお、2026年後半には、バッテリーと充電器をセットした、通常販売が予定されている。

「JOG E」の主な特徴

「JOG E」ダークグレー
「JOG E」ライトグレー

日常使いに適した走行性能と航続距離

後輪にコンパクトなインホイールモーターを採用。
パワーコントロールユニットがモーター出力を効率的に制御することで、1充電あたりの走行距離53km(30km/h定地走行)を実現。ストップ&ゴーの多い街中での移動に適した走行性能を備えている。
また、「Gachaco」が提供するバッテリーシェアリングサービスを利用することで、充電にかかる待ち時間なく利用することができる。

使いやすさを考慮した装備の充実

前後連動ブレーキシステム、LEDを採用したランプ類、視認性に配慮したフルデジタルメーター、Honda Mobile Power Pack e:を1個搭載し、小物の収納が可能なシート下スペース、USB Type-A端子に対応した充電ソケットを備えた500mlペットボトルが収納できるフロントポケットなど、日常使いに便利な装備が充実している。

ヤマハスクーターで築いてきた普遍的なデザイン要素とEVの先進性を融合

ライダーとJOG Eの視覚的な一体感と、ハンドル操作に合わせてヘッドランプが進む方向を照らしてくれる機能性、車体前から後ろへ流れるサイドラインなど、歴代のヤマハスクーターに共通する人機官能を意識した普遍的なスタイリングと、リアのデカール等で表現されるグラフィカルなバーチカルラインのジオメトリックな組み合わせによる先進性が融合されている。

カラーリングは、”ダークグレー”と”ライトグレー”の2色。
“ダークグレー”は、汎用性を考慮したブラックの車体色に、E-VinoやE01から引き継がれたシアンを差し色としてグラフィックに採用。ヤマハEVスクーターの系譜を継承したカラーとなっている。
一方、”ライトグレー”は、ソリッドなグレーで素材感を演出。
個性を主張しながらも、加飾を排したパッケージングで幅広い層に受け入れられるカラーだ。

  1. Gachacoは、電動バイク(EVバイク)のバッテリーを街中のステーションで「交換」できるサービスを提供する企業。ENEOSホールディングスと国内大手バイクメーカー(本田技研工業、カワサキモータース、スズキ、ヤマハ発動機)が出資して設立
  2. 「JOG E」販売店一覧は2025年12月5日公開予定