燃費とパワーを考慮した2モード搭載

ブリッツ『パワコンX』は、旧来通りの完全カプラーオン設計であることが第一。純正ECUのカプラーを外して割り込ませるだけの簡単設計がキャリーオーバーされているため、ボンネット内で全てが完結される。カプラーで割り込ませたらそのほかの設定作業などは一切必要なく、確実なパワーアップを実現してくれ手軽さは、DIYでも取り付けられるほど。この手軽さをさらにブラッシュアップしたニューモデルでは、本体にモード切り替えスイッチを採用することで実現。これまではノーマルモードを使用する場合にカプラーの抜き差しが必要だったが、こちらのモデルからはスイッチ操作でノーマル復旧が可能になっているというわけだ。

BLITZ『Power Con X(価格:2万4200円〜/税込)』
本体側面にスイッチを追加。このスイッチによってエンジンパワーを自由に切り替えることができるようになった。

また、パワーアップを実現するモード2に加え、『パワコンX』ではその出力レベルを半分に抑え、燃費とパワーアップの両立を図るモード1も設定される。ノーマルでは今ひとつ物足りないが、普段使いでは燃費も気になるなんて人にはうってつけのセッティングも採用されているのは見どころと言えるだろう。

パワコンXを使用したパワーグラフでは、RZ34フェアレディZにおいてモード1で28ps、モード2で41.4psものパワーアップを実現している。ターボ車のため上がり幅はかなり大きく、それに伴い最大トルクも大幅に上昇しているのがわかる。カプラーオンの簡単セットながら、驚くべき効果を発揮しているのだ。

走りを変えるカーエレはブリッツの得意ジャンル

実際にステアリングを握ってみると、ノーマルとモード2との違いは一目瞭然。低速域からヴェルファイアの巨体をグイグイと引っ張ってくれる感覚は、ノーマルとはまるで別モノ。フル乗車&荷物満載でもストレスなく走らせられることは間違いないだろう。また、比率を半分に抑えたモード1を試してみたところ、こちらでも十分にパワフルさを実感。この変化をスイッチひとつで切り替えられる利便性は、普段の買い物からレジャーまでフル活用したい人必見のアイテムというわけだ。

ラインアップに関してはスポーツカーからミニバン、SUV、軽自動車に至るまで190車種以上に対応。もちろん車種ごとにセッティングを最適化しているため、クルマにダメージを与えることなく馬力アップを実現してくれる。また、同時に進化したスマスロXなど、走りを変えるお手軽アイテムの充実も注目ポイントと言えるだろう。

BLITZ『SmaThro X(価格:2万4200円〜/税込)』
新たにロータリースイッチを前面に設け、カプラー側と切り離すことでスマートなインストールを可能にしている。