初代カローラは1966年に登場。1974年には車名別世界生産台数1位に輝くなど、トヨタブランドの代名詞的存在として59年間君臨し続けている。第12世代となる現行型は2018年に登場している。

『ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)』で公開されたカローラコンセプトには、誰もが驚かされたはずだ。そのフロントエンドには最新のハンマーヘッドデザインが採用され、横方向はLEDライトバーで繋げられ、バンパーには縦基調のインジケーターが配置されている。また、ロー&ワイドなボディシルエットは、これまでのカローラのイメージを払拭、まるでイタリアンスーパーカーのようだ。

キャビン内には4席を配置。コックピットには、ドライバーが運転に集中できるようシンプルなワイドディスプレイを装備、また後部座席もかなり余裕があり、穏やかなライティングシステムで快適なドライブを実現してくれそうだ。また、“オンデバイス音声認識”の搭載が期待できる。これはAI技術と連携した次世代インフォテイメントシステムで、インターネット接続を必要としないシステムだ。
『JMS2025』では、「バッテリーEVでも、プラグインでも、ハイブリッドでも、エンジン車でも、動力がなんであれ、みんなが乗りたくなるかっこいいクルマにしよう!」というコンセプトが伝えられたが、量産型では、2024年の『マルチパスウェイ・ワークショップ』においてトヨタ、マツダ、スバル共同で公開されたパワーユニットの一つ、1.5L 直列4気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドの搭載が予想される。
既存の1.5L 直列3気筒エンジンより体積が10%、全高が10%低減することにより、ノーズを下げたスポーティなフロントエンドが実現され、空力性能が向上することで燃費もアップするものと見られる。また、1.5L 直列4気筒+電気モーターの、より強力なPHEVのラインアップが期待できるが、最新情報では、EVは少なくとも発売と同時には導入されないようだ。
気になる発売時期だが、すでに量産型の準備に入っている可能性もあり、最速で2026年11月という情報も入っている。また、価格についてだが、現行カローラセダンのエントリーモデルより値上げされることが予想される一方で、PEHVを除いては、現行価格を大きく逸脱することはないだろうという観測が伝えられている。













