【Q.】高速道路で制限速度を守ってパトカーを抜いたのに捕まる場合とは?

【A.】右車線をずっと走行すると「通行帯違反」になるケースも!

まず、基本的に、パトカーなどの警察車両も、赤灯やサイレンを鳴らしていないときは一般の車両と同じ。つまり、追い越しても特に問題はない。これは一般道でも高速道路でも同様で、道路の制限速度を守り、追い越し禁止の場所でないなど、基本的な交通ルールを守っていれば違反とはならない。

ただし、注意したいのは、高速道路でパトカーを追い越した後に、右側の追い越し車線をずっと走り続けること。追い抜いた後、左側の走行車線に車線変更しないと、「通行帯違反」に問われることがある。

ちなみに、通行帯違反には、明確な距離や走行時間に関する基準はない。取締りを行うかどうかは、警察官の判断に委ねられているため、追い越し後すぐに左の走行車線へ車線変更をしなかっただけでも、取締りの対象になる恐れも考えられる。

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高速道路で右側の追い越し車線をずっと走り続けると「通行帯違反」で捕まるケースもある。パトカーを追い越した後はもちろん、そうじゃない場合も同様。くれぐれも注意したい

そして、もし取り締まりの対象になると、バイクの場合、以下の罰則が科せられる。

【通行帯違反の罰則(バイクの場合)】
・違反点数:1点
・反則金:6000円

なお、内閣府が公開している「令和7年版交通安全白書」によると、2024年に高速道路において違反行為で検挙された件数のトップ3は以下の通り。

1位:最高速度違反  25万9683件
2位:車両通行帯違反 4万4197件
3位:車間距離不保持  4713件

1位の最高速度違反がダントツではあるが、通行帯違反もほかの違反と比べるとかなりの件数だ。

くれぐれも、高速道路でパトカーなどの警察車両を追い越す場合は、走行車線などにも十分に注意したい。

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2024年(令和6年)と2023年(令和5年)の高速道路における交通違反取締り件数(出展:令和7年版交通安全白書)

↓詳しくはこちらをチェック

パトカーや白バイなど、警察車両を抜く際の注意点はほかにも意外に多い。詳しくは以下リンクの記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみて欲しい。

「パトカー」は追い越しても大丈夫か? 違反になるNG行為とは? | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム

サイレンを鳴らしてないパトカーは普通のクルマと同じ SNSなどを見てみると、パトカーなどが前方にいる場合のライダーやドライバーの対応には、 「法定速度で走っているけど、追い越したら捕まりそうだから抜かない」「高速道路で後 […]

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