戦いの最前線から生まれた高性能パーツの数々!

タイプRのみならず、FL1に向けてもパーツを開発!

2024年のスーパー耐久シリーズで7年ぶりに国内レースへ復帰したチームスプーンは、2025シーズンもFL5シビックタイプRとともにST2クラスへ挑戦を継続。マシン製作からメンテナンス、レースマネジメントまで自社で一貫して行い、頂点を目指す戦いを繰り広げている。

スプーンにとってレース活動は原点であり、カスタマイズパーツを生み出す基盤となるものだ。「単なる足し算ではなく、ベース車を徹底解析して良さを引き伸ばす」という独自のチューニングコンセプトを実現するうえで、過酷なレースはベース車の素性やウィークポイントの洗い出し、パーツの性能や耐久性を評価する絶好のフィールドとなる。

こうして「レース」と「ストリート」の垣根を設けず、純粋にハイパフォーマンス・ハイクオリティを追求して生まれるのが、スプーンのオリジナルパーツだ。これらを装着したストリートマシンでは、街乗りからワインディング、サーキットまで、あらゆるステージで「走る楽しみ」を体感できる。

まずはデモカーFL5から紹介しよう。電子制御式アダプティブダンパーシステム(85万8000円)は、ハイグリップタイヤでスポーツ走行するとロールアンダー傾向が強まる。そのため、KWと共同開発したフルスペックダンパーキットを開発。

サンダーヒル25時間レースで得たデータをもとに、ストリート・サーキット・ワインディングでテストを重ね、完成に至った。伸び側9段、縮み側6段の2ウェイ減衰調整付きで、バネレートはF10kg/mm、R12kg/mmに設定されている。

FL5でスポーツ走行を楽しむには冷却系の強化が不可欠だ。油圧低下リスクのあるオイルクーラーを使うのではなく、高効率アルミラジエター(29万7000円)とサーモスタット(1万1000円)で水温を安定化させ、油温も抑えるのがスプーンのアプローチ。耐変形性・耐熱性に優れた肉厚のSEP材ラジエターホース(2万7500円)も採用している。さらに、デモ車には試作のビッグタービンやインタークーラー&パイピングも装着し、テストを重ねている。

ホンダ車のECUスペシャリストである米国HONDATA社のFlash PRO(13万2000円)は小型化され、OBDカプラーに直接接続可能。ブーストアップによるパワー・レスポンス向上に加え、専用スマホアプリでデータロギングやマルチメーター機能としても活用できる。FL5のほか、RSを含むFL1の全年式にも対応済みだ。

スーパー耐久で得た知見を反映したエクステリアパーツも間もなくラインナップに加わる。

エアロバンパー(価格調整中)は純正バンパーと交換し、一体型カナードとリップ延長でハイパワーFFに必要なダウンフォースを確保。クーリングダクト付きボンネット(価格調整中)はラジエター・サーモスタットとの相乗効果で、真夏のレースでも水温100度・油温130度以下を実現している。

ストリートでの仕様を考慮して、ボンネットには脱着可能なレインカバーも装備。エアクリーナーボックス部のヘコミは容量を拡大し吸気効率を向上させる。

バンパー両サイドにはダクトを追加。S耐マシンではミッションクーラーを装着し、インタークーラー・ラジエターの開口部も形状を見直して冷却効率を高めた。

スポーツ走行時の操作性に直結するインテリア系のアイテムもスプーンでは充実。デモ車の運転席には軽さ(5.9kg)と高剛性を両立させたカーボンバケットシート(19万8000円)、助手席はスポーツ性と快適性を兼ね備えたリクライニングバケットシート(18万4800円)をインストール。

新たにラインナップに加わった6点式のレーシングハーネスと、フロア剛性強化に加えて腰、股ベルトのアンカー機能を備えたフロアブレースバーも注目のアイテムだ。

タイプRだけでなく、シビックRS(FL1)向けパーツも充実。「ハイペースを安定して維持する」ことを基本ポリシーに、水温安定化のため耐変形・耐熱性に優れたSEP材ラジエターホース(2万7500円)やローテンプサーモ(1万1000円)、ヘッドカバー(6万6000円、カラーはスプーンイエロー・レッド)を設定。

動力性能の向上と気持ちいい排気サウンドの両立を目指した車検対応(JQR認証)タイプのN1マフラー(27万5000円)。画像は適合追加でRSにも対応となったFL1用で、ノーマル同様の左右2本出しレイアウトを採用。専用のガーニッシュも付属する。FL5用は砲弾サイレンサーをセンターに2本配したレイアウトで価格は41万8000円だ。

純正ダンパー対応のプログレッシブスプリング(4万6200円)は売れ筋の高機能パーツだ。巻数を増やした不等ピッチの採用により、初期はしなやか、高負荷時には高レートが得られる特性となっている。RS用はスポーティな味付けに合わせた専用セッティング(フロント4kg/mm リヤ4.5kg/mm)で、車高ダウン量はマイナス25~マイナス30mmの設定だ。

フルモノブロックの6ポットキャリパー(27万2800円)は、スーパー耐久のS2000でテスト・開発した逸品。超薄型の異径ピストンと大径ダストブーツの採用により、性能はもちろんストリートユースでの耐久性も高レベルとしている。装着には放熱性に優れる逆ベンチレーテッド構造の25mm厚312mmローター(1枚2万4000円)と専用ブレーキパッド(2万円~)が必要だ。

快適性と上質感向上を目的としたモーションコントロールビーム(14万3000円)は、前後に装着された特殊ダンパーが走行中の微振動を吸収。補強ブレースだけでは得られない雑味のない乗り味を実現する。RS・FL1・FL5すべてに対応済みだ。

こうしてレースで得た知見をストリートに還元し、幅広いユーザーが安心して走りを楽しめる環境を整える。FL5だけでなくFL1にも広がるスプーンの最新ラインナップは、その姿勢を端的に示している。

●問い合わせ:スプーンスポーツ TEL : 0120-112-095

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