ポールスター4および5に倣い、リアウィンドウを廃止される予定
新生ジャガーの超高級EVは3000万円超!? 内燃機関だけでなく量産ビジネスにも終止符を打つのか?
ジャガーは現在、次世代フルエレクトリックGT「タイプ00」を開発中ですが、徐々にその全貌が見えてきた。
かつて自動車製造における優雅さの象徴だったジャガーブランドだが、将来のグランツーリスモでデザインの伝統を捨て去り、現在は完全に電気自動車に注力している。

2027年に新型モデルを投入するジャガーは、内燃機関だけでなく量産ビジネスにも終止符を打ち、電気自動車によるラグジュアリーブランドへの台頭に備えると、ブランド責任者のロードン・グローバー氏は昨年発表した。
ニュルで捉えたプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが落とされており、ディテールが見えてきた。
最新の写真ではフロントエアインテークがより鮮明に映し出されている。また、コンセプトカーよりも大幅に大型化された市販モデルのヘッドライトも確認できる。

その他のデザインは以前のプロトタイプを踏襲しているが、今回リフトバックの秘密がいくつかわかった。このモデルはポールスター4および5に倣い、リアウィンドウを廃止する予定だ。また、開口部が比較的小さく、サイドシルが高いため、多くの荷物を積むことは困難で、物を取り出すには体を乗り出してかがまなければならないようだ。体格によっては、後部座席に収納された荷物を取り出すのに苦労するかもしれない。
技術的には、まだ多くの点が不明瞭ではある。しかし、航続距離が約800km(500マイル)、15分で300km(190マイル)以上走行可能な充電が可能で、ジャガー史上最もパワフルな車になると期待されている。
ジャガーの復活は、2027年にこの4ドアグランツーリスモから始まる予定となっている。価格はおそらく15万ユーロ(約2,600万円)をはるかに超え、17万ユーロ(約3,000万円)に達するとも伝えられている。その後、2020年代末までにさらに2つのモデルが投入され、再編が完了する予定だ。これらの新型EVは、JEA(ジャガー・エレクトリファイド・アーキテクチャー)と呼ばれる専用EVプラットフォームをベースとし、北米向け車両にはNACSコネクターが搭載される。ジャガーは以前、専用プラットフォームはジャガー車を姉妹会社であるランドローバーと差別化する上で重要であると述べていた。
高級メーカーから、ロールスロイスやベントレーと並ぶ超高級メーカーを目指す新生ジャガーだが、今後はエレクトリックモデルのみ販売するという計画が、現在不安視されている。この計画は数年前に発表されたが、現在EV市場の伸び悩みから、多くのメーカーが内燃機関の併売へと切り替えているからだ。
逆風の吹くEVにして、リアウィンドウがなく、荷物を積むことが困難な超高級GTに需要があるのか、注目される。













