次期型Sクラスは巨大化されるグリルに注目?

メルセデス Sクラス 次期型予想CG

メルセデス・ベンツは先日、未来のデザインの方向性を予感させる、洗練された2ドアクーペのコンセプトカー、「ヴィジョン・アイコニック」が発表されたが、そのデザインを流用した「次期Sクラス」を予想した。

次期型では、大胆なイルミネーショングリルで、豪華さとアグレッシブさを融合させている。

自動車メーカーが注目を集めるコンセプトを発表するたびに、多くのデザイナーたちが市販型を予想するが、今回制作に協力してくれたのは、SUGAR DESIGNだ。

メルセデス Sクラス 次期型予想CG

同デザイナーは、クーペコンセプトのスタイリングを踏襲した次世代Sクラスの姿を既に構想し、シャープで説得力のある仕上がりとなっている。

予想されるSクラス次期型は、ヴィジョン・アイコニック・コンセプトから照明付きグリル、アグレッシブなヘッドライト、バンパーインテークを借用し、セダンのシルエットに融合させている。側面は、7本スポークのアルミホイールを縁取るように、力強い前後フェンダーとクリーンなサーフェスが特徴だ。

メルセデス Sクラス 次期型予想CG

リアセクションは、流麗な曲線、空力特性に優れたルーフライン、スリムなLEDテールライト、そして控えめなディフューザーを備え、グランドツアラーの領域に傾倒している。全体として、バッジとツートンカラーのフィニッシュが異なるマイバッハとも言える、完全にモダンなラグジュアリーセダンが完成している。

キャビンはまだ推測の域を出ないが、コンセプトカーのアールデコ調インテリアを柔らかく仕上げ、上質な素材と最先端技術を融合させたようなデザインが期待出来るかもしれない。

現行SクラスのW223型は2020年に導入され、2026年には世代初の大幅改良が行われる。つまり、次期型モデルのデビューは2020年代後半に行われることになる。

これまでスクープ班が捉えた改良新型プロトタイプは、巨大グリルが確認されているが、ここまでは巨大化されておらず、段階を経て最大化されるかも知れない。

また、GLC EVが開発後期にイルミネーショングリルを採用したことを考えると、Sクラスのフェイスリフトも同様の扱いを受ける可能性が高いだろう。インテリアのアップデートも期待でき、ヨーク型ステアリングホイールや自動運転機能の拡張などが期待される。

メルセデスは既に、次期Sクラスに内燃機関(ICE)と電気自動車(EV)の両方のパワートレインオプションを用意することを発表しており、不人気だったEQSの終焉を告げている。ライバルであるアウディA8とレクサスLSは撤退するか、全く新しいフォーマットへと移行すると予想されており、LSでは、3列シートの高級バンといった型破りなモデルが登場する可能性もあるため、競合車種が減少する可能性があるだろう。

そうなると、最大のライバルはBMW「7シリーズ」と電気「i7」ということになり、Sクラスがセグメントのトップの座を走り続けるかもしれない。