スバルは、開発中の次世代アイサイトにおいて、最先端のAI推論性能や超低遅延の演算処理を低コストで実現するために、AMD社製のSoC「Versal AI Edge Series Gen 2」を採用し、当該SoCのカスタマイズに向けた回路設計を進めている。当該SoCのASIC※7部分は、ステレオカメラによる認識およびAI推論処理に特化した自社開発のSUBARU専用回路で構成されており、その領域のソフトIPが、今回認定を取得した。

Versal AI Edge Series Gen 2

【注釈】

  1. 「System on a Chip」の略。装置やシステムの動作に必要な機能のすべてを、一つの半導体チップに実装したもの。
  2. スイスに本社を置く検査・認証企業SGSと、ドイツの技術検査協会TÜV Saarが共同で設立した合弁会社。
  3. システムや装置が故障しても安全を確保できるように設計・運用する考え方。
  4. 半導体の機能を定義するための設計情報。
  5. ASILは、「Automotive Safety Integrity Level(自動車安全水準)」の略。自動車の機能安全規格「ISO 26262」で定義されている安全レベルであり、システムの故障が引き起こすリスクのレベルを評価し、A・B・C・Dの4つに分類される。
  6. 2025年11月21日時点、SGSジャパンが認定した実績に基づく。
  7. 「Application Specific Integrated Circuit(特定用途向け集積回路)」の略。特定の機能や目的のために設計されたオーダーメイドの半導体チップ。