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今日は何の日?

■派生車から独立モデルになった2代目ミラジーノ

2004年にデビューしたダイハツ2代目「ミラジーノ」

2004年(平成16)年11月29日、ダイハツはレトロなデザインが特徴の「ミラジーノ」の2代目を発売した。2代目ミラジーノは、初代のレトロなイメージを引き継ぎつつも、専用設計によって車高を高くして居住性を向上させ、随所にモダンな雰囲気も盛り込まれた。

源流となったのは4代目ミラのミラクラシック

ミラは、1980年6月に誕生以来、スズキ「アルト」をライバルとしてダイハツの躍進を支える中核モデルとして成長した。

1994年に登場した4代目は、セカンドカーからファーストカーとして満足できる軽自動車を目指して、小型車と同等の快適性と走り、上質さを目指した。スタイリングは、オーソドックスな2BOXスタイルでボディ面に適度な張りを持たせ、エッジ部を丸めることで重厚なイメージが演出された。

1994年、4代目ミラに設定されたホットバージョン「TR-XX」

一方でユーザーの多様性に応えるため、「TR-XX」というホットモデルで走りをアピールしたり、また1997年8月にはミラベースのクラシカルな「ミラクラシック」が追加された。ミラクラシックは、丸形ヘッドライトと台形フロントグリル、メッキのバンパーモールやロッカーモールなどを採用。このミラクラシックが、5代目に登場するミラジーノへと発展したのだ。

1997年にデビューしたダイハツ「ミラクラシック」

5代目ミラで、ミラクラシックの後継ミラジーノが登場

1998年にデビューしたダイハツ5代目「ミラ」

1998年10月には、軽自動車の規格改定が行なわれ現行サイズとなった。全長は3.4m以下(←3.3m以下)、全幅が1.48m以下(←1.4m以下)となり、これに対応してミラも5代目へとモデルチェンジした。

運転しやすく、乗り降りしやすい“タウンキュービックフォルム”のボクシーなスタイリングを採用し、安定した走りと快適な乗り心地のためにホイールベースとトレッドが拡大された。

衝突安全ボディ“TAF”や滑りやすい路面で安全な運転を支援する“DVS”などを採用し、安全性を大幅に向上。エンジンは、最高出力48psの660cc 直3 SOHCと58psのDOHCエンジンが搭載された。

1999年にデビューしたダイハツ初代「ミラジーノ」

そして翌1999年3月、先代に設定されたミラクラシックの後継となる「ミラジーノ」が追加された。ミラジーノは、クラシックな丸目ヘッドライトとメッキグリルが特徴で、ミラのボディにクラシカルな意匠を加えたミラの派生車だ。

パワートレインは、最高出力58psの660cc 直3 DOHC DVVT(可変バルブタイミング)と64psのDOHCターボの2種エンジンと、5速MTおよび3速/4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDが用意された。

販売台数は限られたが、クラシックカー好きや個性派ユーザーからは人気となった。

6代目ミラで、2代目ミラジーノ登場

2002年にデビューしたダイハツ6代目「ミラ」

2002年12月のこの日、ミラは6代目にモデルチェンジした。6代目は“革新的パッケージの次世代ベーシック”として、プラットフォームをはじめ全てが一新された。

全高が先代よりも75mm高くなり、居住性を高めるとともに上質感が感じられるデザインとなり、お洒落で活動的なミセスをターゲットとし、約90度まで開くドアや19個(従来比+6)におよぶ収納スペースの確保などユーティリティ面の向上が特徴である。

パワートレインは、最高出力48psの660cc 直3 SOHC、58psのDOHCエンジン、60psの直噴DOHCの3種エンジンと、5速MTおよび3速/4速ATの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDが用意された。

2004年にデビューしたダイハツ2代目「ミラジーノ」

そして、2004年11月のこの日、6代目ミラにも2代目となる「ミラジーノ」が設定された。先代が5代目ミラの派生車だったのに対して、2代目ミラジーノは専用設計された独立モデルとなった。

ダイハツ2代目「ミラジーノ」のコクピット

2代目ミラジーノは、“友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター)”をテーマに、5ドアハッチバックの専用ボディでより丸みを帯びた柔らかいフォルムとなり、ミラとは異なるレトロながらモダンな雰囲気が特徴だった。またインテリアには上質感を意識したグレードが登場し、ウッド調パネルや本革ステアリングなど質感向上が図られた。

ダイハツ2代目「ミラジーノ」のシートアレンジ

パワートレインは、最高出力58psの660cc 直3 DOHC DVVTエンジンと4速ATの組み合わせのみ、駆動方式はFFと4WDとシンプルな組み合わせだった。

ダイハツ2代目「ミラジーノ」搭載の660cc直3 DOHCエンジン

車両価格は、98.7万~126.0万円(2WD)/111.3万~138.6万円(4WD)に設定。2代目ミラジーノは、欧州向けには「トレヴィス」と名乗って販売され、単にレトロ調の個性的なクルマというだけでなく、グローバル志向も考慮されていたのだ。

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初代ミラジーノは、レトロ調の個性的な軽自動車をアピールしたが、2代目は独立モデルとして、モダンさを加味した洗練されたデザインと快適性を追求して一般ユーザーへの浸透を目指した。どちらもレトロな雰囲気を漂わせるコンセプトは同じだが、設計思想は異なるのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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