フェンダーツメ折りとアーム短縮で10Jを履きこなす!

引っ張りタイヤと超ワイドなスチールホイールで個性を引き立てる

ドリフト&カスタムが大好きというオーナーが溺愛するNB型ロードスターの登場だ。ピンクゴールドにオールペンされたボディは、シンプルな仕上げだが遠くからでも視線を引きつけるインパクトを放つ。強めのネガティブキャンバーと引っ張りタイヤ、そしてロードスターとは思えないレベルの深リムホイールが印象的だ。

装着されているホイールは前後とも10J、フロントのオフセットは+12(加えて5mmのスペーサー使用)、リヤのオフセットは±0。車高調のスプリングレートはフロント24kg/mm、リヤ16kg/mmのハイレートを組む。

この個性的なホイールは、アメリカのダイヤモンドレーシング製“プロストリート”という製品で、素材はアルミではなく、なんとスチール。鉄素材のカスタム用アフターホイールというと意外に感じる人も多いかもしれないが、アメリカではナスカーなどの人気レースカテゴリーでスチールホイールがレギュレーション化されているため、アルミやマグネシウムではない製品も多く存在しているのだ。

ちなみに、装着されているホイールサイズは前後10Jで、オフセットはフロント+12のリヤ±0。ワイドフェンダー化&ボディ加工しなければ装着不可能なサイズだが、オーナーはツメ折りだけでインストールするべく、リヤアームはアッパー&ロア共に短縮加工を実施している。

エンジンルームはボディ同色でペイントした上、スタンス系の定番カスタムであるワイヤータック&シェイブドベイを敢行している。

エクステリアに負けじと、エンジンルームもシェイブドベイ&ワイヤータックといった大技を敢行。エンジン本体もブラックアウト化するなど、オールドヨーロピアンカスタムのテイストも盛り込んでいる。

ドリ車ということでボディ補強と安全面を考慮してロールケージを装着している。

オーナーは、学生時代にドリフト天国誌が主催する大会への出場経験もある生粋のドリフター。そのため、室内には6点式+斜行バーのロールケージを組み込んでボディ剛性を高めるなど、走り重視のメイキングも見受けられる。

ボディ側の加工は、フェンダーのツメ折りだけというシンプルメイクだ。

この状態でもエンジョイレベルであれば、問題なくフルカウンターを当てながらのドリフトが可能というから恐れ入る。現役ドリフターが作り上げた、まさしく走れるシャコタンマシンなのである。

「存在そのものが矛盾してる!?」ロードスタークーペという異端児を振り返る!

2003年10月、マツダが放った小粋で個性的なレトロスポーツクーペ──ロードスタークーペ。オープンエアの爽快感を手放した代わりに、スタイリングと走りの両立という新たな魅力を手に入れた異色の2シーターFRスポーツだ。マツダE&Tによる手作業の溶接で生まれた繊細なボディライン、タイプごとの個性、そして剛性の向上による圧倒的な走りの進化を、タイプSとタイプAを通じて徹底チェックする。