本家「Gクラス」の15%小型化か? 箱型のボディは踏襲
メルセデス・ベンツは、2023年のミュンヘンモーターショーで、人気のGクラスに小型モデルを追加することを既に発表しているが、ついにその実車をスクープ班のカメラが初めて捉えた。
このプロトタイプは、工場から出荷されたばかりで、まだナンバープレートも付いていない。
関係者の情報によると、ベビーGは、以前噂されていたような、角張ったアイコンモデルのプラットフォームを改良したスピンオフモデルではなく、ミニG専用に開発された全く新しいプラットフォームをベースにした小型オフロード車になるという。

メルセデスは駆動システムについてまだ公式コメントを出していない。業界筋は、小型Gクラスは当初電気自動車のみで計画されていたと推測していたが、電気自動車Gクラスの販売不振を受け、この計画は再検討されているという。
全高1,900mm(74.8インチ)のVクラスミニバンの隣に停まっている新型ミニGは、明らかに地面に近い位置に見え、EQS SUVの後ろに置かれたプロトタイプを見ると、その小ささは、際立っている。
量産型は、本家Gクラスの15%小さくなるが、箱型であることは変わっていないようだ。

コンパクトなフットプリントにもかかわらず、スタイリングの特徴は紛れもなくGクラスだ。垂直に上がったフロントガラス、ほぼ垂直なサイド、そして角張ったルーフラインは、すべて整然と配置されている。
驚いたのは、このプロトタイプには、大型Gクラスと同様のリアスペアホイールが装備していることで、量産型でも採用されるか注目される。
しかし、最も重要なディテールの一つはグリルで、完全に覆われていることから、これがEVであることが分かる。これは、メルセデスが既にミニGがEVモデルとしてデビューすることを裏付けている。
とはいえ、フルサイズの電気自動車Gクラスが失敗に終わり、米国などの主要市場でEVの普及率が鈍化していることを考えると、内燃機関、あるいは少なくともハイブリッドのオプションが検討されていることは間違いない。
ミニGクラスの発売は2027年と予想され、日本での発売も濃厚と見ていいだろう。現在、ランドローバーも独自のミニ・ディフェンダーを開発中(Gクラスとは異なり、こちらはユニボディ)で、市場で激突する運命にありそうだ。












