現行の内燃機関モデルと比較して、30%の効率向上と強力な加速性能を可能に
ホンダは、今後登場予定の中型、大型モデルをターゲットとして、新開発V6ハイブリッドを搭載していくことがわかった。

現在、世界的にハイブリッド車の人気のが高まっていることから、多くの自動車メーカーが北米で電動車ラインアップの拡充を進めている。すでにコンパクトカーラインアップにセルフチャージングハイブリッドパワートレーンオプションを提供しているホンダは、新開発のV6ハイブリッドエンジンによって、このアプローチを大型車にも展開する準備を進めているようなのだ。

ホンダはすでに、米国市場向けに大型ハイブリッドSUVを開発中であることをアナウンスしていたが、今回、ホンダ・オートモーティブ・テクノロジー・ワークショップにおいて、ホンダは同SUVのパワートレーンに関する新たな詳細を明らかにしている。
完全電動化がシステムの中核になるとも思われていたが、ますます厳しくなる環境規制に対応するためにホンダが選んだのは、新開発のV6エンジンだった。このユニットは、新型電気モーター(全輪駆動モデルでは最大3基)とバッテリーパックと組み合わされる。ホンダによると、コストを抑えながら、現行の内燃機関モデルと比較して、30%の効率向上と強力な加速性能を可能にするという。
この新しい構成は、効率性の向上に加え、より速いパフォーマンスも実現すると期待されている。ホンダは、現在の非電動V6モデルと比較して、フルスロットル加速が10%以上向上すると予測している。
この新システムを搭載した最初の量産モデルは、2027年に発売予定の大型SUVだ。この時期とこれまでのテスト走行で確認された状況を考慮すると、すでに開発試験中のパイロットの改良型が採用される可能性が高いと考えられる。
また、2020年代末までに、次世代ピックアップトラック「リッジライン」、ミニバン「オデッセイ」など、さらなるモデルが投入される予定だ。
ホンダは、この新開発V6ハイブリッドが、HEV成熟期における、重要な役割になると考えているようだ。









