CF MOTO V4 SR-RR PROTOTYPE ※2026年に生産開始予定



中国の「CF MOTO」は2025年現在、Moto2やMoto3にも参戦中の新進バイクメーカー。近い将来、世界最高峰のMotoGPにもチャレンジすると噂される。
同社が発表したスーパースポーツモデル「V4 SR-RR PROTOTYPE」は、ヘッドライトやテールランプを備え、排ガス規制「ユーロ5+」の適合を実現したストリート走行も視野に入れた本格的なレーシングマシン。
逆回転クランクシャフトシステムを導入したエンジンは、KTMと提携してきたテクノロジーを継承した、今回は完全自社開発した新設計の水冷4ストロークV型4気筒997ccを搭載。最高出力は210HP(212.9ps)オーバーを発揮。高回転域での伸びと中速域のトルクを両立し、公道からサーキットまで幅広く対応。後方アップ型右2出しマフラーは、世界が認める名ブランド・アクラポビッチ製を採用。
1000ccクラスながら、車体はコンパクト化。またフレーム、スイングアーム、ホイールなどには、一部にカーボン素材を使用し、軽量化と剛性確保を実現。これにより乾燥重量は200kgを大きく下回ると予測され、メーカーでは最高速300km/hオーバーと発表。
同車はレーシーなカウル類も見どころ。フロントカウルはCF MOTOの「Dynamic Precision(動的精度)」を体現し、空力効率を徹底的に追求した大きなウイングレットを導入。高速域での安定性を確保しつつ、独自のレーシングイメージを表現しているのがポイントだ。
“アクティブエアロ”と呼ばれるウイングレットは、ウイング部分が電動モーターで理想的な角度に可変するしくみ。走行中に最適なダウンフォースとエアロダイナミクスを得られるよう、航空機のフラップのようにウイングが作動するのが特徴。
倒立型のフロントフォークやリアサスペンションはオーリンズ製のフルアジャスタブルを採用。また前後ブレーキはブレンボ製キャリパーを導入。
トラクションコントロール、クイックシフター、ABS、ライディングモード変更など、高性能スポーツ定番の電子制御システムも充実している。メーカーによれば、同車は2026年に生産開始が予定。同車はWSBK(スーパーバイク世界選手権)への参戦も視野に入れていると予測される。








