Moduloと無限のファン2700名がもてぎに集結!

ホンダアクセス(Modulo)と無限が共同開催した「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」が、11月30日にモビリティリゾートもてぎで開催された。両ブランドはホンダ純正カスタマイズブランドとして人気と知名度を誇っており、ファンにとって特別な一日となった。当日は天候にも恵まれ、遠方からの来場者を含む2741名が会場を訪れた。

「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」がモビリティリゾートもてぎ南コースで開催された。

イベントの中心となったのは、356台ものカスタムカーが集まったオーナーズミーティングである。Modulo/Modulo X仕様が208台、無限仕様が148台と、ふだん交流する機会の少ないオーナー同士の交流の場として大いに盛り上がった。さらに、走行コンテンツも充実し、実効空力デバイス「シェブロン」を装着したN-BOXや新型シビックe:HEVの体感試乗、土屋圭市氏による同乗走行など、体験型コンテンツが多くの参加者を惹きつけていた。

オーナーズミーティングには356台ものカスタムカーが集まった。

また、メインステージでは、多彩なトークショーが催され、Modulo開発アドバイザーの土屋圭市氏、Modulo&無限の開発エンジニアを交えたトークショーやスーパーGT GT500クラスに参戦するModulo Nakajima Racing中嶋悟監督や伊沢拓也選手、大草りき選手のトークショーなど、来場者は貴重なコンテンツを楽しんだ。また、伊沢選手と大草選手はNSX GT500&GT3のデモランを実施し、大迫力の走行パフォーマンスを披露した。

Modulo Nakajima Racing中嶋悟監督や伊沢拓也選手、大草りき選手のトークショー。3人の絶妙な掛け合いに会場は大いに沸いた。
中嶋悟監督がサプライズで同乗走行を実施した。
NSX GT500でデモランを披露した伊沢拓也選手。
NSX GT3でデモランを披露した大草りき選手。

歴代の貴重な名車を展示

Moduloのパーツを装着した歴代モデルが展示された。

Moduloはホンダアクセスが手がける純正カスタマイズブランドで、外観の装飾にとどまらず、走行性能向上を目的とした「実効空力」の思想を軸にエアロパーツを開発している。プレリュード、S2000、NSXなど歴代モデルのエアロパーツにもこの考え方が受け継がれており、近年では現行型シビックタイプRや新型プレリュード向けのアイテムでもリフトバランスの最適化を追求している。

ModuloはFL5型シビックタイプR向けにカーボン製テールゲートスポイラーなどを用意し、ジェットエンジン由来の「シェブロン(鋸刃形)」形状で空気の渦を抑制し、コーナリング時の安定性と乗り味を高める実効空力デバイスを採用した。

一方の無限は、ホンダ車専用の高性能パーツを展開するM-TECのブランドで、レースの世界で培ったノウハウを背景にエアロ、サスペンション、マフラー、アルミホイールなど幅広い製品を送り出してきた。最新モデルとしては、新型プレリュード用にBBSと共同開発した鍛造ホイール「FR10」やパフォーマンスダンパーなどを用意し、精度の高いハンドリングとスポーツマインドを強調している。

会場には最新のカスタムモデルだけでなく、歴史的価値の高いホンダ車やレアな仕様車も展示され、ホンダファンの多様な興味に応える内容が揃っていた。両ブランドが協力することで、カスタムの楽しさとモータースポーツのエッセンスを同時に味わえるイベントとしての完成度は高く、二社の開発思想の違いと共通点を実感できる貴重な機会となった。

55代目プレリュードは、ホンダアクセスが初めて全面的にエアロパーツを開発したモデルであり、単なる装飾ではなく“実効空力”の思想を取り入れ、空力性能とボディ一体感を高めるフルエアロを備えていた。

「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」は、ホンダ車を愛するファンに向けて、両ブランドの魅力と技術、そしてコミュニティのつながりを体験できる一日であった。両者が手を取り合って生み出した今回のイベントは、今後のカスタム文化をさらに広げる節目にもなり得るものである。

イベントの最後には参加者が集合して写真撮影を行った。