HKS製ポン付けタービンでK20Cを次のステップへ!

美しい仕上げのオリジナルエアロも堂々完成!

まずファーストステップとして、吸排気チューニングとブーストアップ、そしてその要となるECUチューニングを実施していたカンサイサービスのFL5型シビックタイプR。

吸排気+ECUチューニングの段階で392psを発揮し、さらにHKS製インタークーラーを追加すると、中間域以降の伸びが際立ち、最高出力は405psをマークした。

気になるECUチューニングの費用は、シャシーダイナモによるパワーチェック込みで22万円。コストパフォーマンスの高さもあって、現在では同店の大人気メニューとなっている。

正直、この段階でも多くのユーザーにとって十分以上のパフォーマンスと言えるが、そこでは終わらないのがチューニングの世界。より刺激的な“チューニングカーらしさ”を求める声に応えるべく、カンサイサービスは次のステップとして、HKSからリリースされているGT4845スポーツタービンキットの装着に挑んだ。

タービンはボルトオン設計のため、装着自体に大きな問題はなく、無駄になるパーツが出ない点も大きな魅力だ。セッティングに関しては、HKSから専用データが書き込まれたマスタリーECUも用意されているが、カンサイサービスでは独自のノウハウを反映したオリジナルECUで現車セッティングを実施。その結果、ブースト1.8キロ時に453.7psという圧巻の数値を叩き出した。

パワーチェックグラフからも分かるように、大容量タービン化によって中間域以降のパワーは別次元。向井代表も「正直、速すぎですよ(笑)」と語るほど、刺激的な仕上がりとなっている。

一方、外観にはボリュームを抑えつつも確かな個性を主張するオリジナルエアロを装着。フロントリップ(FRP:7万4800円/カーボン:10万7800円)、フロントカナード(FRP:3万9600円/カーボン:6万6000円)、サイドステップ(FRP:8万5800円/カーボン:14万800円)、リヤアンダースポイラー(FRP:5万2800円/カーボン:9万6800円)の全4点構成で、シンプルながらも美しいシルエットを演出する。

チューニングと並行して進めてきたオリジナルエアロも完成し、ひとつの完成形を迎えたカンサイサービスのFL5。今後も走り込みとテストを重ね、さらに“楽しい一台”へと進化させていく予定とのことで、その行方から目が離せない。

●取材協力:カンサイサービス 奈良県奈良市小倉町1080 TEL:0743-84-0126

「耐久レースが生んだ最強街乗りタイプR、誕生」スプーンが導くFL5の進化ルートとは?

サンダーヒル25時間耐久レース等で磨かれたノウハウを、FL5型シビックタイプRへ惜しみなく投入してきたスプーン。試作ハイフロータービンや空力アップデートを軸に、K20Cの弱点だった熱ダレ対策まで一気に解消。街乗りからサーキットまで、走りの質を底上げする本気の開発が始まっている。

【関連リンク】
カンサイサービス
http://www.kansaisv.co.jp