前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年12月1日〜7日に発表されたニュースを紹介する。

ツーリング対応を前提に再設計されたアドベンチャースポーツ

トライアンフがアドベンチャースポーツカテゴリーにおいて、新たに「TIGER SPORT 800 TOUR」を発表した。この新型モデルは、従来のTIGER SPORT 800が持つスポーツ性や俊敏なハンドリングに、長距離ツーリングに適した快適性や積載性を標準装備で付与した“スポーツツアラー”だ。メーカー希望小売価格は159万5000円。発売は同日、納車開始は2026年1月下旬から順次開始される。

TIGER SPORT 800 TOURは、800cc三気筒エンジンによる115PS/84Nm の力強いパフォーマンスを維持しつつ、ツーリング仕様への仕立て直しが随所に施されている。センタースタンド、ハンドガード、ヒーテッドグリップ、デュアルコンフォートシートが標準装備となり、さらに車体と同色のパニアケースとデュアルバックレスト付きトップボックスもセット。このラゲッジシステムだけで合計106Lの収納容量を確保し、フルフェイスヘルメット2個分が収まる仕様となっている。

シャーシには信頼性の高い構成を採用。SHOWA製調整式サスペンション、ラジアルキャリパー、アルミ製ラゲッジラックなどにより、積載時や長距離走行でも安定した走りと確かな制動力を発揮する構成。18.6Lタンクと相まって、街乗りから週末のロングツーリングまで高い汎用性を持つ。

電子制御面も充実。三つのライディングモード(Sport/Road/Rain)に加え、ライドバイワイヤ、シフトアシスト機能、最適化されたコーナリングABS・トラクションコントロール、そして新たに標準装備されたタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)を備える。さらにオールLEDライト、LCD+TFTコンビメーター、Bluetooth接続、スマートフォン連携、ナビゲーション機能など、快適性と安全性も追求されている。

世界に25個だけの“家紋ヘルメット”|RAPIDE-NEO DEEN 25th Anniversary Edition 登場

DEENブランド25周年を記念し、アライヘルメットをベースに世界25個限定で仕上げた《RAPIDE-NEO DEEN 25th Anniversary Edition》が発表された。モータースポーツ界で活躍するピンストライパーVEATON氏が家紋モチーフを一筆ずつ描き込む特別仕様で、「安全祈願×職人芸術×日本のものづくり」を結晶させた作品となっている。ヘルメットが装備から“価値観をまとうギア”へ進化する中、工芸品のような存在感とAraiならではの実用性能を融合。発売は12月1日、販売は台湾限定で25個のみという希少なコレクターズモデルだ。

Z900RSの走りを極限まで研ぎ澄ます|Naps Sports別注「ワイバンチタンストレートマフラー」登場

ナップスと高性能マフラーブランド r’s gear が共同開発した「Z900RS/CAFE用ワイバンチタンストレートマフラー」が、12月上旬よりナップス限定で発売される。徹底した性能検証を通じて全域でのトルク&パワー向上を実現しつつ、厳しい音量・排ガス規制もクリア。ライダーの操作に忠実なリニア特性が引き出され、Z900RSの持つ潜在能力を最大限に解放する仕様となった。最大の特徴はチタン合金による圧倒的軽量化だ。純正約12kgに対し本品は4.3kgと約64%の減量に成功。レスポンス向上と軽快なハンドリングをもたらし、重低音の高質サウンドも所有欲を刺激する。最高出力103.7ps、最大トルク9.0kgmを計測しており、性能アップも魅力のひとつだ。

ROYAL ENFIELD が浅草カフェで年末パーティ開催

ROYAL ENFIELD が、東京・浅草のカフェ ORTIGA にて、オーナー限定の「Year-End Party 2025」を 12月20日(土)に開催する。参加費は1人5500円で、カフェの飲食が飲み放題となり、バイク仲間との交流やクリスマスムードの中で語り合えるイベントとして企画された。会場では発売間もない新型車 GOAN CLASSIC 350 と CLASSIC 650 を特別展示。12月20日から25日まで展示され、バイク好きが実車に触れて体感できる貴重な機会を提供する。バイクとカフェが融合したこのイベントは、オーナー同士のコミュニティ強化や、ブランドへの帰属意識を深める場として注目される。

世界で唯一の「Triumph Viper 400」がチャリティオークションに登場、収益はセーブ・ザ・チルドレンへ

トライアンフモーターサイクルズイタリアが製作したワンオフモデル「Triumph Viper 400」が、国際的チャリティプラットフォーム Charity Stars にてオークション出品中だ。ベースとなるのは軽量ロードスター Speed 400。ミラノのアトリエ Noisy-Style とデザイナー、ロドルフォ・フラスコーリ氏が手掛けた本機は、Speed Triple 30周年へのオマージュとして生まれたコレクターズショーバイクである。ダブルヘッドライトや力強いコンパクトシルエット、ルーレットグリーンの特別色など、往年のSpeed Tripleを想起させるディテールが散りばめられた。オークションは12月19日まで開催され、開始価格は8000ユーロ。収益はすべて「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付される。車両はミラノのトライアンフ本社に保管されており、落札後は最寄りの正規販売店まで輸送可能。世界に一台だけの“Viper”を巡る入札は、すでに国際的な注目を集めている。

「CB1000F」3DモデルがCLIP STUDIOで無料配布開始、質感表現が大幅進化

セルシスがHondaと協力し、「CB1000F」の3DモデルをCLIP STUDIO ASSETSで無料配布し始めた。最新アップデートとなるCLIP STUDIO PAINT Ver.4.2.0のPBR対応により、金属光沢やメタリック質感をリアルに再現でき、走行シーンなどの制作に活用できる。3色のカラーバリエーションを用意し、商用利用も可能。999cc並列4気筒を積むCB1000Fの造形を忠実に落とし込んだモデルは、クリエイターの表現領域を大きく広げる素材として期待される。

調光×2色切替の新世代バイク用LEDフォグが登場

エフシーエルがブランド初となる調光式2色切替バイク用LEDフォグランプを発売する。小排気量から大型バイクまで電力負荷に応じて使い分けられるエコモードとハイパワーモードを搭載し、ホワイトとイエローの発光色も即時切替可能とした。視界確保と安全性を高める配光設計に加え、前回使用した色を保持するメモリー機能やエコモードから確実に起動できるリセット機能も備え、走行シーンに合わせた最適な光を提供する新世代フォグとして注目を集める。

wonkeyシリーズに新色SILVER登場、都会に映える洗練カラーを追加

ジャパンブランド「WO」が展開する特定小型原付「wonkey」シリーズに、新色「SILVER」が追加され、12月12日に発売される。免許不要(16歳以上)でアクセル走行が可能なwonkeyは、ユニークなデザインと安定した走行性能で人気を集める電動モビリティ。新色SILVERは36V・48V両モデルに設定され、都会にもアウトドアにも馴染む万能カラーとして展開される。用途に応じて選べる36Vの軽快モデルと48Vのハイパワーモデルを揃え、最大80kmの走行距離に対応。中目黒の旗艦店や全国の取扱店で試乗可能で、ナンバー取得や自賠責加入もスタッフがサポートする。

バイク好きに届く “斬新ピザカッター” 登場

スズキの「GSX1100S KATANA」のデザインを模したピザカッター「CAMSHOP.JP ピザカッターナ レッド」が、ノリモノ楽天市場店で予約販売を開始。前輪部分がピザ用カッターになっており、使わないときは専用ホルダーに差してインテリアとして飾ることも可能。ステンレス製カッターとABS樹脂製本体を採用し、食器洗浄機/食器乾燥機には非対応。バイク好きやギフト需要に応えるユニークなアイテムとして注目されている。 

レース未経験者が主役となる「Ninja Team Green Cup」第5戦もてぎが熱気に包まれた

カワサキモータースジャパンが開催する初心者向けワンメイクレース「Ninja Team Green Cup」第5戦が、11月15日にモビリティリゾートもてぎで行われた。Ninja ZX-25Rをベースにした入門レースとして定着し、未経験者や女性ライダーも安心して挑戦できる環境が整えられている。レディースクラスでは岩戸亮介選手がアドバイザーとして寄り添い、専属サポートプログラムや初参加賞など手厚い体制も魅力となった。参加者は公道に近い車両で気軽にレースの醍醐味を体験し、フォトサービスや年間表彰を含むイベント全体が、特別なデビューの舞台として多くのライダーを後押しした。

トライアンフ全モデル対象「TRIUMPH CHRISTMASラインアップフェア」開催へ

トライアンフモーターサイクルズジャパンは、12月6日から26日まで全国の正規販売店で「TRIUMPH CHRISTMASラインアップフェア」を開催する。モダンクラシックからアドベンチャーまで全モデルが対象となり、新年に向けて“ひと際輝く一台”をじっくり確かめられる機会となる。来場者にはオリジナルピンズVol.8を用意し、Vol.1〜8を全種類集めた来場者には特製コレクションボックスも進呈される。試乗予約はオンラインからも受け付けており、2025年最後のフェアとしてトライアンフの多彩なラインアップに触れられる特別なシーズンとなる。

横浜市内にカワサキプラザ新横浜がリニューアルオープン

神奈川県横浜市にある“カワサキ プラザ新横浜”が、2025年11月29日にリニューアルオープン。木目調フロアと白い天井による明るく洗練された内装に一新され、ニューモデルの展示やオリジナルアパレル販売に加え、バイク整備やメンテナンス、ツーリングなどライダー向けサービスを充実させる店舗として生まれ変わった。店内にはバイク展示スペースに加えて、グッズを手に取りやすく配置したアイランドディスプレイ、バイク購入を検討する人やライダー同志が集うコミュニティスペース、そして歴代のカワサキを紹介する“ヘリテージウォール”を設置。正規販売店として、購入後のアフターサービスや安全なモーターサイクルライフを一貫してサポートする体制を整えている。

ロイヤルエンフィールド千葉我孫子が2026年1月4日オープン、国内45店舗体制へ

ロイヤルエンフィールドの正規ディーラー「ROYAL ENFIELD 千葉我孫子」が、2026年1月4日に千葉県我孫子市に新規オープンする。国内45店舗目、千葉県では4店舗目の拠点となり、Chops株式会社が運営を担う。国道356号沿い、JR湖北駅から徒歩6分という好立地に構える店舗には、CLASSIC 650やGOAN CLASSIC 350をはじめとする11モデルを展示し、整備工場も併設。購入後のアフターサービスまで一貫して対応する。ネットワーク拡大により、ロイヤルエンフィールドは全国51拠点体制となり、より細やかなサポートでブランドの魅力を届けていく方針だ。

中古バイクの新しい売却先「バイク買取MAX」始動、LINE査定と即金対応で手軽さを強化

POIPOIが、中古バイクの出張買取サービス「バイク買取MAX」をスタートした。乗らなくなったバイクの処分や迅速な現金化を求める声に応える形で立ち上げられたこのサービスは、Web運用のノウハウを活かし、申し込みから買取までの手続きがスムーズに完結する点が特徴となる。LINEに写真を送るだけのスピード査定、動かない車両にも対応する出張買取、地域密着による迅速対応を備え、50万円以下なら即現金で受け取れる利便性も大きな魅力だ。八千代市を拠点に千葉・埼玉・東京エリアでサービスを展開し、身近で利用しやすい買取サービスとして展開を広げていく。