セッティング自在の3WAY調整式!

圧倒的なタイヤの接地感向上を実現

『ST XTA plus3』は、KWが展開するストリート向け車高調「ST XAシリーズ」のハイエンドモデルだ。最大の特徴は、ダンパーの減衰力をより緻密に調整できる3WAY仕様である点にある。

一般的な車高調では、減衰力調整は「1WAY(全体)」、もしくは「2WAY(伸び側+縮み側)」が主流だが、3WAYではそれに加え、縮み側の減衰力を速度域ごと(低速域/高速域)に分けて調整することが可能となる。

車高調整方式はストロークを重視したネジ式を採用。前後ともヘルパースプリングを備え、スプリングの遊びを防止している。スプリングレートの変更には対応しないが、スプリングカラーは全18色からオプションで選択できる。

フロントのトップマウントにはキャンバー調整機構を標準装備。伸び側の減衰調整は、ピストントップの六角アジャスターに付属の調整ダイヤルを差し込んで行う。

インプレッション車両のダウン量は前後とも30mm。タイヤはほぼ純正サイズとなるアドバン APEX V601(235/40R18)を装着し、チューニング内容は足回りとブレーキ強化のみ。AT車である点も、今回の評価における注目ポイントだ。

「タイトな峠では、減速をブレーキに頼りがちなAT車ということもあり、推奨値のままだとフロントにやや不安定さを感じました。ただ、減衰力を少し高めてもらったところ、挙動は一変。安心してクルマを操れるようになりました。ロードインフォメーションが非常に豊かで、グリップの変化や路面のわずかなうねりまでしっかり伝わってきます。タイヤ性能も、足回りとのバランス的にこれくらいがベスト。AT車でも、サスペンション次第でここまで走りが楽しくなることを改めて実感しました」。そう語るのは、インプレッションを担当した飯田章選手だ。

一方、車両を持ち込んだKWオートモーティブジャパンの天野さんは、こう説明する。「タイヤをワンサイズ太くしたかのようなフィーリング。それがST XTA plus3のライド感です。決して硬くなることはなく、むしろ乗り心地は上質。調整機能も非常に充実しているので、誰もが“理想的な乗り心地と操作性”を引き出せます。KWならではの、微低速域からしっかり立ち上がる減衰特性と、走り出した瞬間に感じられるタイヤの接地感の違いを、ぜひ体感してほしいですね」

繊細なセッティングを可能とする点こそ、このモデルの真価。ストリートチューニングにおいて、まさに“最強の選択肢”と言えるだろう。

●問い合わせ:KWオートモーティブジャパン TEL:075-771-7351

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