
新型GLBは、5名乗車仕様と7名乗車仕様がラインナップされる。2列目シートは前後スライドが可能で、大きい荷物も余裕を持って積み込むことができる。先代モデルと比較しても、前席の頭上スペースが大きく拡大された。これは、SUVらしいルーフラインに加え、標準装備となるパノラミックルーフによるものだ。
2列目シートの快適性は大幅に改善された。太ももサポート部分が長くなり、長時間ドライブでも快適性が確保されている。ラゲッジスペースは最大5名乗車仕様で540L、7名乗車仕様で480Lとなっており、後部座席の背もたれを倒すと、それぞれ1715L/1605Lに拡大可能だ。

オフロードでのドライブなどトラクションが必要な場合、フロントアクスルに搭載された電気モーターが瞬時に作動する。4MATICモデルには 「TERRAIN MODE(テレインモード)」が搭載されている。この走行プログラムは、野道や砂利道に適しており、駆動、ステアリング、ブレーキの特性を調整して、ドライバーをサポートする。また、オプション機能の「透過ボンネット」機能を使えば、急勾配の最高地点など前方状況が把握できないときに、ボンネットの向こう側の景色をカメラで補うことができる。

新型GLB は、ヨーロッパでは標準装備の「DISTRONIC(ディストロニック)」アシストシステムをはじめ、幅広い運転支援システムを搭載している。8台のカメラ、5台のレーダーセンサー、12台の超音波センサー、そして無線アップデート(OTA)に対応できる十分な性能を備えた水冷式高性能コンピューターがハードウェアとして採用されている。メルセデス・ベンツは、すべての運転支援システムを「MB.DRIVE」という名称でまとめている。

「GLB 250+」の航続距離は、最大631 km(WLTP値)と公表。800V充電と新世代バッテリーが連携し急速充電にも対応。10分間で最大260 km(WLTP値)の走行距離分の充電が実現されている。800Vの充電スタンドでは、最大320kW の充電能力で高速DC充電が可能だ。「GLB250+」は 271ps(200kW)、トップモデルの「GLB350 4MATIC」は353ps(260kW)の最大出力を発揮する。

