日産は、今年(2025年)9月に、Wayveの技術を搭載した次世代ProPILOTの実験車を報道陣に試乗させた。高速道路ではなく、東京・銀座の街中を見事に自動運転で走行する様子は、驚きのレベルだった。

WayveのAI技術を搭載した次世代ProPILOTの実験車両。ベース車両はアリアだ。
日産の次世代プロパイロットがすごい!2027年度に国内投入予定で世界が変わる | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム

(技術的には)出発地から目的地まで、ドア・トゥ・ドアでハンズオフ走行が可能に 日産自動車は、2027年度に国内の市販車に搭載予定の次世代ProPILOT(プロパイロット)を公開。複雑な交通環境に高度に調和して安全に走行す […]

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今回、日産とWayveは「Wayve AI Driver」日産の次世代ProPILOTシリーズに採用していくことで合意し、協業契約を結んだ。日産は今後、「Wayve AI Driver」の技術を用いることで、次世代ProPILOTシリーズの機能や利便性をさらに向上し、日本や北米をはじめとするグローバル市場に投入する。

2027年度にWayveのAIを砕氷した次世代PloPILOTを搭載した最初のモデルを国内で販売する予定だ。

Wayve社共同創設者兼最高経営責任者アレックス・ケンダル氏は、「1年ほど協力してきた。日産のスピードの速さと世界に展開していくという点で日産を選んだ。今回の契約は独占的なものではない。エンボディドAIは、世界のOEMに供給可能だ」と語った。

日産のイヴァン・エスピーノサ社長は、「いま市場に出ている技術では最高のものだと思っているWayve技術を搭載したProPILOTの価格については、今日は申し上げられないが、手頃なものからプレミアムなものまで提供していく」とコメントした。

両社の協業契約はそれぞれ独占契約ではない。Wayve技術を搭載したProPILOTはグローバルで展開するが、まずは日本市場、次に北米市場に投入する計画だ。

Wayve社共同創設者兼最高経営責任者アレックス・ケンダル氏のコメント

Wayve社共同創設者兼最高経営責任者アレックス・ケンダル氏

「日産は、エンボディドAIの量産化においえ、世界の自動車メーカーのなかで先頭を走っています。私たちはインテリジェントな運転技術を世界中のお客様に届けるため、日産とパートナーシップをを組めることを誇りに思います。Wayveの急速に進化するAIと日産のエンジニアリングとGlobalな展開量を融合することで、安全で心躍る自動運転モビリティの革新を加速させることができます」

日産自動車エヴァン・エスピノーサ社長

記者会見する日産自動車エヴァン・エスピノーサ社長

「Wayveの『Wayve AI Driver』と日産の『Ground Truth Perception』を組み合わせることで、クルマの運転支援をこれまでになり次元へ高めていきます。この技術はプレミアムなモデルだけのものではなく、アフォーダブルなモデルにも搭載します。両社が共同で開発する次世代『プロパイロット』を幅広い車種に搭載し、グローバルに展開することで、より多くのお客さまに安全で快適な運転体験を提供し、インテリジェントな未来の創造に貢献します。今回の合意は、日産がモビリティを革新し、よりクリーンで安全、自由な移動を実現していくための重要な一歩となります」