今回の刷新は、トヨタが米国向けに進めている大規模投資計画の一環であり、既存の約16kmのオーバルトラック内に新設された全長約8.9kmのオーバルトラックが特徴だ。この新トラックは既存トラックの南側ストレート区間の一部が活用されている。新オーバルコースでは走行距離の累積、ストップ・アンド・ゴー試験、各種ダイナミクス試験および高速域評価が可能となる。既存オーバルの北ストレートは、各種車両および先進運転支援システム(ADAS)評価用の新型ドッグボーン直線コースに改修され、同時に世界水準の約2.8kmのコーストダウン試験区間を併設し、車両効率と燃費評価が実施される。

新たなオフロード試験施設はボディオンフレーム車やオフロード対応車の開発領域を拡大し、新設の騒音通過試験エリアでは車両騒音排出の試験・評価が可能となり、グローバル規制対応を支援する。その他の刷新点として、車両性能評価・タイヤ評価・ウェットテスト用の改良型の約2.4km走行・操縦試験コース、および近々再舗装予定の車両ダイナミクスパッドが挙げられる。