トヨタは、タイで『ヤリスクロス ナイトシェードエディション』を発表した。ダークなスタイリングと追加装備を備えたナイトシェードエディションは、トリムとフェイスリフトの境界線を曖昧にしているようだ。

より落ち着いた雰囲気を醸し出すナイトシェードエディションは、セミカバーグリル、ダークなアクセント、そして豊富な標準装備の採用などの改良が施されている。

東南アジア市場向けのヤリスクロスは、2023年にインドネシアで初登場した。シャープなLEDヘッドライト、ワイドなグリル、そして深いバンパーインテークを備えたこのモデルは、フェイスリフト前のハイランダーを小型化したような印象を受ける。
最新のナイトシェードエディションには、トヨタバッジの背後にボディ同色のトリムを配置し、その下には新たなパターンを施した、特徴的な“メトロスタイリッシュ”グリルが追加されている。このアップデートにより、エクステリアが洗練され、軽微なリフレッシュと見間違えるほどの刷新された外観となっている。
その他のエクステリアの変更点としては、ブラックの18インチアルミホイールと、ボディ全体に散りばめられたダークカラーのディテールが挙げられる。ロアクラッディング、インテークガーニッシュ、スキッドプレート、ウィンドウサラウンド、ミラー、スポイラー、テールゲートは光沢のあるブラック仕上げで覆われ、統一感のある陰影のある外観を演出している。
ボディカラーは、セメントグレーメタリックとプラチナホワイトパールの2色展開で、どちらもコントラストの効いたブラックルーフとの組み合わせとなっている。
ダークカラーを基調としたキャビンには、合成皮革張りのシートが備わり、ドアパネル、ステアリングホイール、センターコンソール、シフトノブには本革があしらわれている。
ナイトシェードは、ヤリスクロスのハイスペックグレードをベースとしているため、充実した装備を備えている。標準装備には、固定式パノラミックサンルーフ、ワイヤレス充電、10.1インチインフォテインメントディスプレイ、電動テールゲート、そしてトヨタセーフティセンスADAS(先進運転支援システム)が含まれる。
トヨタのTNGA-Bプラットフォームを採用したグローバルバージョンに対し、東南アジア仕様のヤリスクロスは、ダイハツが開発したDNGAプラットフォームを採用している。また、全長は欧州仕様より130mm(5.1インチ)長く、全長は4,310mm(169.7インチ)となっている。
パワートレインは、セルフチャージングハイブリッドオプションが1種類用意されている。1.5リッターDual VVT-iガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせ、システム合計112ps/82kWを発揮、パワーはE-CVTオートマチックトランスミッションを介して前輪にのみ伝達される。
タイでの価格は91万9000バーツ(約444万8000円)からで、ヤリス クロスのラインナップの中で最高級モデルとなる。標準モデルの価格は78万9000バーツ(約384万8000円)からで、ナイトシェードはファミリーの中で最もプレミアムで、外観も個性的な選択肢であることは間違いだろう。
日本では、プリウスやハリアーにナイトシェードが設定されているが、この「大人のヤリスクロス」も是非導入して欲しいものだ。













