トヨタは『ジャパンモビリティショー2025』にて、「センチュリークーペ」を初公開したが、内燃エンジン搭載の高級車シリーズとしてロールス・ロイスに対抗することがわかった。

トヨタ センチュリークーペ

同社は、レクサスの上位に位置する新たな高級サブブランドとすることを発表した。日本市場で50年以上販売されている高級セダン「センチュリー」にちなんで名付けられた超高級ブランドは、洗練されたデザインの乗用車ラインナップを揃え、世界屈指の高級ブランドを目指して行く構えだ。そして何より、ガソリンエンジン搭載が目玉となりそうなのだ。

トヨタ センチュリークーペ

トヨタ・パワートレイン担当社長の上原隆史氏は、​​オーストラリアのCarExpertとの最近のインタビューで、今後のセンチュリークーペに関して「搭載するエンジンの種類はまだ決定していない」としながらも、「エンジンは搭載する」と明言したようだ。

トヨタ センチュリークーペ

具体的にどのようなエンジンを搭載するのかは不明だ。しかし、トヨタには魅力的な選択肢がいくつかある。
一つの可能​​性として、トヨタの新型ハイブリッド4気筒エンジンが挙げられる。同社は最高出力400ps前後の出力を目標としており、幹部は「600馬力も容易に実現可能」と述べている。このパワートレインは、2.0Lターボエンジンとバッテリーアシストを組み合わせたものだ。

トヨタ センチュリークーペ

そして、より有力な候補は、GR GTスーパーカーにも搭載予定のV型8気筒ハイブリッドエンジンで、システム合計出力は900psを超えると噂されている。また、3.5リットルV6エンジン+デュアルモーターを搭載するプラグインハイブリッドなども候補になりそうだ。

左:Lexus LFA Concept /中:GR GT3(プロトタイプ)/右:GR GT(プロトタイプ)

さらにサプライズは、センチュリーシリーズに新しいV12気筒エンジンが搭載されるという噂が囁かれている。実現すれば、1997年から2017年までV12エンジンを搭載していた2代目センチュリーセダンへのオマージュとなりそうだ。

トヨタ センチュリー(1997年)

センチュリークーペの発売は、2027年と予想される。