「ES350e」が840万円〜、「ES500e」は1000万円を超え可能性も?
レクサスは、2025年4月の上海モーターショーで、第8世代となる新型「ES」を発表したが、いよいよ2026年4月に日本発売を予定しているようだ。

ESは1989年、北米市場にレクサス・ブランドが立ち上げられた当初から、ラインアップされている主力セダンで、開業間もない同ブランドを支えてきた。

8代目では、まずボディサイズが拡大されことが注目される。全長514mm(+165mm)、全幅1920mm(+55mm)、全高1555mm(+110mm)、ホイールベース2950mm(+80mm)とかなり優雅なボディシルエットになるとともに、後席の居住空間、乗降性を向上させている。

デザインの大きな進化は、従来のスピンドルグリルから、ボディ全体でスピンドルグリルを表現する次世代デザインアイデンティティ、「スピンドルボディ」へと進化。フロントグリルはシンプルに、ハイブリッドモデルでは上部にスリムな給気口、下部とコーナーにはインテークが配置されている。

またヘッドライトも次世代「ツインL シグネチャーランプ」を採用、内向きのLEDデイタイムランニングランプと外向きのターンランプを組み合わせ、レクサスのデザインアイコンを継承しつつ、進化させている。
リヤセクションでも、一目で「レクサス」と認識できる「リヤLシグネチャーランプ」が配置されている。

キャビン内では、12.3インチの異形液晶メーターと大型インフォテインメントシステムを搭載、Responsive Hidden Switches(レスポンシブヒドゥンスイッチ)は、物理スイッチを内装に同化させている。
すべての乗員にくつろぎの空間を提供するSensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)は、イルミネーション、空調、フレグランスを連動し、パーソナライズされた体験価値を提供してくれる。

日本で発売予定のパワートレーンは、2.5L直列4気筒+電気モーターのハイブリッド仕様「ES350h」と、航続距離685kmのシングルモーター仕様BEV「ES350e」、デュアルモーター仕様で最大342psを発揮、航続距離を610kmとした「ES500e」がラインアップ予定だ。なお、駆動方式はES350eがFF、ES500eがAWD「DIRECT4」を採用する。

注目の価格だが、先代が602万円〜だったが、新型は640万円程度〜にアップしそうだ。レクサスのBEVモデル、レクサス「RZ」の820万円〜という価格を考慮すると、「ES350e」が840万円〜、「ES500e」が1千万円を超えてくる可能性もあるだろう。それでもライバルとなるメルセデス・ベンツ「EQEセダン」や、BMW「i5」と比較すると、若干安めとなり、世界での競争力は高いと見られる。

では日本市場での販売はどうなるのだろうか? やはりEV車販売の鈍化、高い価格設定をみると、新型ESもハイブリッドモデルがメインとなりそうだ。今後EV車が売れ行きを伸ばすには、やはり急速充電のインフラ整備と、バッテリーコストを下げることによる、BEVモデルの価格引き下げが最重要となることは間違いない。
