インドネシアで開催中の「KUSTOM FEST(カスタム・フェスト)」とは?

東南アジアはバイクの巨大&主要市場であり、中でもインドネシアはタイやフィリピンを凌ぐ二輪車販売台数を誇る。

バイク大国・インドネシアのジョグジャカルタ(この地は豊かな文化と歴史的遺産で有名)で毎年開催の「KUSTOM FEST(カスタム・フェスト)」は、カスタムカーやカスタムバイクだけでなく、エンターテイメントなどジャンルを超えた様々な作品を披露するショー。

インドネシアの豊かな文化を反映した、ユニークなカスタム&アート作品が展示される。

ベース車両:ホンダ CB150R Streetfire(ストリートファイヤー)

ホンダCB150R Streetfire(ストリートファイヤー)。写真は2018年モデル。
フロントフォークは前後2本の丸パイプフォークに加え、ツインショックで構成されたスプリンガー式を採用。
メッキorバフ掛けされた丸パイプのレイアウトに工夫を凝らした、バランスの良いスタイルにカスタマイズ。

CB150Rは「CB150R Streetfire(ストリートファイヤー)」の名称で、2012年よりインドネシアで製造販売されてきた人気のロングセラーモデル(国内では未発売)。エンジンは水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ149ccを搭載。

紫色のマシンは2025年の「KUSTOM FEST(カスタム・フェスト)」にも展示された、ホンダCB150R Streetfire(ストリートファイヤー/2016年モデル)をベースにしたカスタム。メッキorバフ掛けされた丸パイプのレイアウトに工夫を凝らした、バランスの良い一台に仕上がっている。製作したのはインドネシアのビルダー。

フレームは純正をベースにシートレール部などを独自加工してメッキ処理。ガソリンタンクはノーマルだが、シュラウド一体型のタンクカバーを装着。シングルシート&テールカウルは丸みを帯びたタイプにカスタマイズ。外装は妖艶なパープルにペイントされ、ゴールドのワンポイントデザインを組み合わせ。

フロントフォークは丸パイプを採用した前後2個のアーム部に加え、フロント2本のツインショックで構成された、レトロスタイルのスプリンガー式に変更。スプリンガーフォークは後側を固定し、スプリングが装備された前側で衝撃を吸収するしくみで、ハーレーダビッドソンなどのビンテージアメリカンなどに繁用。

フロントフォークと同様の丸パイプを採用したモノショック型スイングアームは、3本のアームで構成される独自のデザイン。前後ホイールに「CAFE RACER」のロゴ入りホイールキャップを導入するなど、賑やかな手法を駆使。

マフラーは複数の輪切りピースを溶接し、豪快にカチ上げたアップ型の後方センター出し。素材は豪華なオールチタンとし、カスタム感と存在感を大幅に増幅。赤道直下の温暖なインドネシアの風土を具現化したような、ナローでファンキーなフォルムを演出している。