今後はセダンを含む全モデルが、グローバルモデルとして世界市場へ導入される可能性も!?

トヨタ センチュリー

センチュリーは、トヨタの新たな独立系超高級車ブランドとして、レクサスの上位に位置する地位を築くことになる。すでにラインナップはSUVタイプへと拡大しており、近い将来にはクーペタイプも登場するなど、新モデル導入が加速しそうだが、1967年以来センチュリーの名を冠してきた風格あるセダンは健在のようだ。

トヨタ センチュリー

12月1日に行なわれたセンチュリー(セダン)の一部改良では、既にトヨタのラインナップの多くに展開されている最新セーフティセンスが搭載された。このパッケージには、車両、歩行者、自転車、二輪車の検知範囲を拡大し、交差点でも作動するようになった改良型プリクラッシュセーフティシステムが含まれている。

さらにプロアクティブ・ドライビング・アシストは、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリングとブレーキを制御するほか、先行車両の後ろやカーブに差し掛かる際の減速操作をサポートするなど、ドライバーへの安心を提供する。

インテリアでは、8インチのインフォテインメントスクリーンが標準装備された。コネクテッドナビゲーションにも対応している。

パワートレインは、先代レクサスLS600hから受け継がれたセルフチャージングハイブリッドパワートレインが引き続き搭載されている。自然吸気5.0L V8エンジンと電気モーターの組み合わせは、システム合計431PS/317kWを発生する。

また、フラッグシップモデルにふさわしく、電子制御エアサスペンションとアクティブノイズコントロールが標準装備されている。

ロールス・ロイス・ファントムもかくやの存在感を見せつけているセンチュリー(セダン)だが、今回の一部改良で価格も値上げされた。新価格は2300万円からで、従来モデルと比べて292万円も高くなった。2700万円から始まるSUVバージョンよりは安価ではあるが、これもセンチュリーが独立系超高級車ブランドになるためには致し方ないことなのかもしれない。

現在、センチュリー(SUVタイプ)と異なり、日本市場限定となっているセンチュリー(セダン)だが、レクサス上位となる独立系超高級車ブランドになるなら、今後はセダンを含むすべてのモデルが、グローバルモデルとして世界市場へ導入される可能性もありそうだ。