連載

編集部員がリアルに寝てみた!【車中泊テスト】

クラス随一の広さでぐっすり快眠

約7年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型フォレスター。1997年に初代がデビューし、悪路走破性、居住性、積載性のすべてが高水準なSUVとして確固たる地位を築いた人気モデル。水平対向エンジンやシンメトリカルAWDと呼ぶスバル独自の電子制御四輪駆動システムを搭載することで、操縦安定性にも優れている。今回の車中泊は長野県白馬村への長距離ドライブも兼ねて行なったが、高速道路での安定感はもちろん、カーブが続く山道においても走っているときの安心感は、他のSUVやミニバンとは段違いなほど格別だった。

そんなフォレスターでの車中泊、就寝スペースのつくり方は多くのSUVと同じ後席シートを前に倒すパターン。実際そのまま寝転んでみると、荷室+後席背面を足した奥行きは約1600㎜で、身長170㎝の著者が寝転ぶには長さが少々足りなかった。そこでぜひお薦めしたいのが、スバルが純正オプションで用意している“リヤシートバックエクステンション”。前席ヘッドレストのシャフト部分にフックを引っ掛け、後席のフロアを延長できるハーフボードで、フロア長を約1950㎜まで拡大することができる。前席と後席の隙間へ荷物などを詰めて段差をなくす方法もあるが、見た目がスマートなうえ、使わないときは後席背面に引っ掛けておくことができるので邪魔にならないのがうれしい。さらに今回は、こちらもスバルが用意する低反発ウレタンマットを利用して一晩寝たが、もうほとんど自宅で寝ているのと変わらないレベル。他にも便利な純正アクセサリーが充実しているフォレスターは、車中泊やアウトドア遊びにベストな選択肢のひとつに間違いない。

【車中泊した人】テントの設営が不要など、最小限の荷物で手軽にキャンプが楽しめる車中泊の魅力にハマっている編集部K。「車中泊に最適なクルマ選び」の取材で、何台ものクルマで車中泊し続けている。●身長:170cm●体重:90kg
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[就寝スペースのつくり方]後席を倒すとほぼフラットな空間に

純正オプションの“リヤシートバックエクステンション(4万700円)”を利用することで、大人一人が寝転ぶには余裕すぎるスペースが完成する後席空間。リヤシートバックエクステンションを使用しない場合、足を折り畳めばギリギリ寝転ぶことは可能だが、車中泊で重要なのは足をしっかり伸ばせて寝られるか? 体勢がキツい状態で寝ると疲れが取れなかったり、逆に身体が痛くなる場合もあるので非常に大事だ。また、後席を倒した際、完全フラットにはならないが厚手のキャンプマットがあればほとんど気にならないレベルだった。●奥行き 約1950 mm/幅 約1350 mm/室内高  約740 mm
前席を一番前までスライドさせると後席との隙間は約400mm。“リヤシートバックエクステンション”を利用することで前席と後席の隙間を埋められる。
純正オプションのサンルーフ。天井が低いと圧迫感を受けてしまうが、そんなストレスを軽減してくれる。車中泊しながら星空を眺められるというメリットも。

[ラゲッジルームの積載性]汚れに強い撥水カーゴフロア

クラス随一の広さを誇るラゲッジルーム。大開口なうえ、荷室の床面と掃き出し口の段差を抑えたことで大きな荷物もスムーズに積み込むことができる。ソロ車中泊はもちろん、夫婦や友達同士で行くキャンプであれば余裕でアウトドアギアが積み込める。また今回車中泊した車両「X-BREAK」系は、荷物をスムーズにスライドさせられるラゲッジスムーサー機能付きの撥水カードフロアボードを採用しているので汚れたアウトドアギアをガンガン積み込んでも安心。また足の動作でリヤゲートを開閉できる“キックセンサー式ハンズフリーパワーリアゲート”も搭載。
ラゲッジに積み込んだソロ車中泊に必要なアウトドアギア。調理器具など細かなギアをコンテナボックスなどにまとめると、荷物の積み込みがグッと楽になる。
後席シートをワンタッチで格納できる“ワンタッチフォールディング機構”。ラゲッジの左右側面に操作スイッチが配置されており、スムーズに後席を格納できる。

車中泊に便利な純正アクセサリーが充実

フォレスターの大きなアドバンテージとも言えるのが純正アクセサリーの充実。自動車メーカーが開発したフォレスター専用のアイテム群は、使い勝手の良さはもちろん、装着時のフィッティング感なども申し分なし。車中泊やアウトドアレジャーでぜひお薦めしたいアイテム5選をピックアップ。

ウィンドウシェード 4万6200円(1台分/8枚セット)
【車中泊マット】
1800×500×40(mm)の低反発ウレタンマット。柔らかすぎない適度なクッション性が車中泊に最適。専用バックに収納できる。●3万6850円
【ユーティリティフック】 縦からでも横からでもカラビナなどを掛けることができるユーティリティフック。ランタンなどを設置するのにも便利。耐荷重3kg。●2640円(2個セット)
【ユーティリティバー】 ラゲージ両サイドへ取り付けたユーティリティフックを使用して固定するユーティリティバー。1本あたりの耐荷重は5kg。●6600円(1本)
【カーゴシェルフボード】 ユーティリティバー2本の上に設置するカーゴシェルフボード。ラゲッジスペースを上下2段に分割することで荷物の整理がしやすくなる。●2万2000円
SUBARU スバル・フォレスター X-BREAK S:HEV EX(車両本体価格:447万7000円)
全3グレードのなかで、アウトドアレジャーで役立つ装備が充実している「X-BREAK」。撮影車両は存在感あるフロントグリルや樹脂製のボディサイドプロテクターなど、オフロード感の強い“アドベンチャースタイルパケージ(19万6360円)”も追加されている。【特別装備】フロントグリル/ランプサイドプロテクター/ボディサイドプロテクター/ルーフエッジプロテクター

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